みうミニフェスれぽ

2020.12.24

「MIU404」ミニフェス〜4機捜 衣装&写真展〜に行ってきた!!アンナチュラルの時と同じ場所なので懐かしかった。もう2年半も前の話なんですね。相変わらずエスカレーター上がってすぐバーンある。写真撮影・掲載はOKとのこと。


※感想に偏りがあります※


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△クソデカいパネル

MIUのポスタービジュアルってこの二人がバディです!!!!!!!!という主張が激しいじゃないですか。画面の7割が404。それがこんなにデカく引き伸ばされてるんですよ。ヤベェよ。


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顔が良ッッッッッッッッッ
私はこのポスタービジュアルの志摩ちゃんが最高にきゅるっとしてて最高に好き。隣のお姉さんたちは「圧倒的顔面」って言ってた。わかる。


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△衣装(全体図)

この並び、

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このフォーメーションじゃん!!!!好き!!!!(これは写真コーナーの一枚)
隊長である桔梗を中央に据えて両サイドをボディワンコで固め更に外側に401を配置という一目でパワーバランス関係性諸々がわかるパーフェクトな構図。

トルソーの位置が少し後ろにあるというのも相まって桔梗のサイズ感、、、、、(合掌)となる。麻生さんは162cmとのことでそんなに小柄というわけでもないのに、左側がやたらタッパあって右側が筋肉!骨太!という感じなので体格差が際立ちますよね本編でも。9話でマメジに凄まれるシーンとかもクッッッッッッッソと思いながら見てた。


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△志摩の衣装

最初に出た感想が「え?血は?」だった。この服は血に染まってこそだろ塚原さん。初日だったから綺麗なだけで最終日には血塗れになってるとかそういうことないかな。


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△桔梗の衣装

メモリアルブックで桔梗のジャケットが黒・紺の時は色のあるインナーを取り入れるようにしたと書いてあり最高〜!!と思ってた。ちなみに喬林が好きなのは2話の服(デコルテ部分が花を象ったレース地になってて胸元で切り替わってるやつ)。素敵だよね……


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△伊吹の衣装

ひたすら構造が謎。


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△九ちゃんと陣馬さんの衣装

このスッとピタッとしたラインの九ちゃんに対して陣馬さん何ですかあなたこのもちゃっとしたラインは。娘にそれのせいで結婚が破談になるとか言われるの面白すぎる。個人的には404より401の方が凸凹なバディという感じがしますね。


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△青池のぬいぐるみ

あのウサちゃん。青池器用だったんだな……
この並びにポリがぺたんと座ってんのが可愛すぎてメロメロ。正直ウサちゃんどころではなかった。「ボクもぬいぐるみです!」感。スタッフさんありがとう…………


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△魔法のステッキ

これ昨日行ったばっかのMIUストアでも見たが?!となった。それでよく見てみたら微妙にデザインが違うんですよね……

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本編でブンブン振り回してたのは①MIUストアの方。②ミニフェスの方は隣に空のパッケージがあるから、取り出す前(ピンクのビニール袋に入ってて墨田署に届けろ云々やってる状態)の撮影用なのかな?と思ったり。デザイン違うのは何でしょうね……ひっくり返すと同じやつなの?笑


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ドライブレコーダー

チョイスがまさかすぎる。いるいる、こういう葉っぱつけてる人。ビニールシート(?)越しなのでしこたま自分が写り込む。


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△出前太郎のワッペン

しわい本部から送られてきたやつですね。
MIUを見てからテレビにKing Gnuが映るたび「太郎〜〜!!!!」と叫んでしまう病気に悩まされています。


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△志摩チャリ

伊吹に勝手に「峰子ちゃん」とか呼ばれてキレるんだけどだんだん慣れてきて自ら「峰子に空気入れてくる」とか言ってそうな私物チャリ。


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△写真コーナー

BEST of Photoだ〜〜〜
好きなやつだけバーっと貼ります。


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△冴羽を煽るのが楽しくて仕方がない志摩


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△峰子(仮)で久住を追い回す志摩


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△めちゃくちゃ脳味噌回転させてる志摩


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△髪が凄くチリチリの志摩


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△リス志摩


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△怒られが発生している志摩


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△見え見えの嘘をつく志摩


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△刑事でいることを選んだ志摩


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△とても好きなのにライティングに失敗した志摩


贅沢〜〜〜


写真ないけどメモリアルブック・シナリオブック・STRAY SHEEPの販売コーナーもありました。私のメモリアルブックはお届け予定日が31とかいうとんでもない数字が表示されていたのでその場でもう1冊書いました。経済を回すぜ。

まだまだ冷めやらぬMIU熱、公式の供給に感謝して。円盤も楽しみだ〜〜〜

みうストアれぽ

2020.12.23

アフターケアの止まらないMIU404。本日は赤坂サカスのMIUストアに行ってきました。他の作品のグッズを追い出してMIU一色にするの正気か?と思ってしまったよね。覇権すぎる……
せっかくなので備忘録としてまとめておこうと思います〜


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△壁一面の小道具コーナー

前展示されてたやつとされてなかったやつと半々くらいかな?わざわざベルトパーテーションの上から「KEEP OUT」のテープ貼ってくれるあたり愛のあるスタッフさんの存在を感じる。


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△警察手帳と桔梗デスクのプレート

この警察手帳たちの写真の下あたりのところ、よく見ると年季の入り具合が違うんですよ。
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写真だとわかりづらいけど、一番差がある二人を比べると陣馬さんのはべろべろ〜ってなってるのに九ちゃんのはぴしーっと綺麗。他の3人もそれなりによれてる。経験の差が視覚的にわかる良い資料だ……


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△名前のプレート

名称がわからん。1機捜人数多いな〜と思ったけど1〜3機捜合わせて300名って桔梗が記者会見で言ってたな。4機捜はあくまでヘルプだからこぢんまり。これだけの名前の先頭に来る「桔梗ゆづる」が痺れる……名前からして最高ですよね。響きはもちろん、こうしてたくさん名前を並べた時に埋もれない。苗字はしっかり画数があるし名前はひらがな、全体で5文字なので物理的に存在感があるという。よく考えられてるなぁ……
滑り込みの伊吹はプレートも滑り込みだったんだろうなと思うとかわいい。


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△看板と仰々しいやつ

看板で正しいのか?毛筆が得意な人に憧れがある(筆との相性が最悪な字を書く人)。ドラマの場合は書けるスタッフさんが書いたりするんだろうか。
役職と名前がデデンと書いてあるやつ、偉い人の部屋の必須インテリアか何か?とにかく仰々しい。


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△無線

テクスチャ的に凄いコラ感がありますが実在してました。


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△魔法のステッキとマリア像

問題の4月5日コーナー。絶対スタッフにMIUガチ勢いるじゃん。伊吹が「誰かが最悪の事態になる前に止められる超いい仕事」に就いたはじまりの日であり、伊吹が一番そうなってほしくない人がそうなってしまうきっかけとなった地獄の日でもある4月5日。その象徴たる魔法のステッキとマリア像を並べて展示しようとか思いつくの、かなりキてるぞ……天才か……逆に特に深い意味もなく「展示できそうなアイテムなんだろうな〜これとかいいかも!」で選ばれたんだとしたらそれはそれでヤバいが(勘が)。


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△ポリまるサンタver.

か゛わ゛い゛す゛き゛る゛
はぁ〜〜〜〜〜サンタポリめっかわかよ、、、、、、いやかわいすぎるな、、、、私もポリにサンタのお洋服着せたい。あ〜〜〜マジでかわいいな、、、


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△円盤特典

明後日には届くはずなので薄目で見るに留める。


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△鈍器

辞書か?かなり重そう。
シナリオはもちろん楽しみですが得田さんと野木の対談が早く読みたすぎて動悸が。


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△ご当地ポリシリーズ

集合ver.のクリアファイルは買いました。47パターンのポリ、贅沢……日本中から愛されるポリ、そしてMIU404、、最高、、、、、


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△各話台本

並べて見るといいな〜各話のイメージカラーがあるの素敵ですよね。6話のウイスキーカラーはエグいが。


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△平面のポリ

野木さんに「泥棒み」と言われたの面白すぎる。


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△グッズコーナーの壁

志摩と伊吹というよりただの星野源綾野剛かわいいね……仲良さそう……上にちょこんとアクキー。


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△週変わりTシャツ

ショップの外に展示してあった。途中で絶対パノラマで撮るもんじゃないと気づいたけど悔しかったので続行。主にポリまるがえらいことになってる。各話の台本カラーとリンクしてるのがお洒落。


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△メロンパン号とでかポリまる

番外編ということで。
お外に出されたでかまる。こちらもクリスマス仕様に。運良く『メロンパンのうた』が流れるタイミングでメロンパン号を見られた。
Melon de melonのメロンパンもゲット。現金しか使えないのでご注意を!1セット630円(紙袋付き+100円)です!(五千円札と一万円札しか持ってなかった迷惑な客)


時間になるまでは外で列作って待機。わりかし空いていたからかわからないけど、時間より前に入場させてもらえてありがたかったです。入る際にQRコード提示→検温&消毒→入場という流れ。回によっては先に買い物済ませてから撮影推奨!という感じだったようですが、今日(14:00〜の回)は購入列もなかったしさくっと買い物してさくっと撮影できました。平日の昼間だからかな。スタッフさんがみんなグッズのパーカーとか着ててよかった。ありがとうございました!!


明日はミニフェス〜4機捜 衣裳&写真展〜に行ってきます(連日稼働)。

I♡MIU404サントラ

MIU404のサントラめっちゃいいよね。
というのを伝えたくて感情を言語化してみました。
最初は全26曲いくか~!とか考えてたんだけど、好きな曲から書き始めたら量が凄まじいことになって〆切に間に合わなさそうなので書けた19曲分だけ載せま~~す!!
12/24発売のシナリオブックの野木さん得田さん対談を読む前に形にしておきたかったので!!
あくまで私の個人の感想です。ゆるく読んでいただければと思います~


※さすがに量が多すぎる……と思ったので目次を追加しました!!
興味あるやつだけでも読んでってください〜

◇志摩一未

サントラ解禁して初めて聴いた時お前か!!!!ってならんかった???
『志摩一未』、お前だったのか……私たちがいっちばん最初に聴いたMIU404の音は『志摩一未』だったという事実、控えめに言って最高である。ちなみにこのドンチャチャドンチャッ ダンダンダンダン←最後の連打、4話までは4回、5話以降は3回(最終話はドンチャ自体ナシ)になってます。意図はわからん。
正直はじめは「これが『志摩一未』?意外だな」なんて思っていたけど、聴けば聴くほど志摩一未でした。
たぶん第一印象が「意外」になる理由は、ぱっと耳に入ってくるのが小気味良いボディパーカッションや軽快なストリングス、ピコピコ音とかだからじゃないかなと。この文字列だけ見ると志摩というよりは伊吹のイメージが湧きませんか。こんなノリノリの曲が『志摩一未』か……となるのもわかる。しかし伊達に彼の名前がついているわけではないんだよ過去の私。見てなさい。BPM(テンポ)は約130、颯爽と歩くのにちょうどいい速さ。


まずクラップやストンプ、1音単位のレベルで叩いてる場所が違う。うそ〜ん。
正確には叩く場所なのか叩き方なのか打ち込みなのか判別できませんが、とにかくただリズムが変わるだけじゃなく音自体の高さや質が目まぐるしく変化するんですよ。2、3回聴いた程度じゃとても把握できない。『We Will Rock You』のアレのようにはいかないこの複雑さ。何〜〜〜〜志摩じゃん状況判断が早く瞬時にプランを組み換える頭の出来とかクソ多い対人アプローチの引き出しとか伊吹に言わせると「むじぃ」こと考えがちな性質とかぜ〜〜〜んぶ詰まってんじゃん天才か???
(『We 〜』はあの単純なリズムで爆烈に盛り上がれるのが凄いと思います)
0'20〜急き立てるような巻きのリズムが凄く好き。
そしてメロディ、初手からハモリかましてんの上級者だなオイ。合間合間のドレミッファッドッシッとかファソファミレドシとかいちいちキレが良くて良い。2周目で入ってくるベースはシンセで鳴らしてんのかな?(電子音知識よわよわ芸人) ちょっと響きが面白いよね。どぅんどぅんしてて(?) 最後駆け上がるの好き。
(中間部のアンサンブル前の4小節間を勝手に「箸休め」と呼んでいます。心の準備が必要なので)
もうね、1'07〜から情緒がおかしくなるんよ。
志摩一未…………
サビ前のロングトーンのハーモニーで感極まってしまう。弓の返しうめええええ!後半上がCの伸ばしに入る時、下が1拍休んで2拍目からG入れてくるのよね……その後3小節サビまで半音ずつ下がっていくの、まさにこれこそが「エモい」というやつだ。サビ直前のエコーみたいなやつ(言語化不可)好き。そんで、
サビ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!
このひりつくようなチェロの高音。激しさとクレバーのシェアハウス。ア゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
MIU好きな皆さんはもうネットニュースのあらすじとかで志摩をクールキャラみたいに紹介されると「???」ってなると思うんですが、志摩って決して血の温度が低い人間じゃないですよね。むしろ滾りやすいタイプ。それを自分の意思で律して冷静に振る舞おうとして、結果そう見えているのが志摩一未という人間。時々デカい声で叫び出したりびっくりするくらい熱くなるのは彼の生来の気質で。伊吹もそれに気づいているから何だかテンションが上がってきてしまう。基本的にブレーキ踏んで伊吹を抑えてるのに何かのきっかけでブレーキ離して自分もアクセルぶち抜きにいく。野生児伊吹と対をなす理性派と見せかけて本質はそうじゃない。陰か陽かで言えば志摩が陰で伊吹が陽なのに、静か動かで言えば二人とも動で、どっちの方が熱血かって考えたら思い浮かぶのは伊吹じゃなくて志摩の方。めちゃくちゃ面白くないですか?
で、更に良いのが、そのアクセル激踏みが理性を残したまま最大限に頭を回転させた上での選択であって、我を忘れて暴走するわけじゃないというところ。確かに普段かけてる理性のリミッターは振り切れてるんだけど、志摩を志摩たらしめるクレバーさは失われないんですよ。失わないようにしている。揺らぎながらもウエットな感情を抱きながらも激情に支配されることなく自分の足で立つ。それが志摩一未。
っていうのが凝縮されてると思いませんかこのサビ。最高だよ。
メロディに関してはもうただただ全てが好きというIQ2みたいな感想になってしまう。シンコペが多いのも志摩じゃ〜〜〜〜〜んみたいな。
シンコペ(ーション)は何て説明したらいいのかな、、、本来の拍から音をズラすことで複雑なリズムにする、と言えば伝わるでしょうか。例えば「たーたーたーたー」が拍に合ったリズムだとするとシンコペは「たたあたあたあた」みたいな、、、『感電』の「誰も追いつけないくらいのスピードで 稲妻の様に生きていたいだけ」のところとかもそうなんですが、とにかくこの技法を使うと拍の取り方が変化するので動きが出て複雑になるぞっていうのがわかってもらえれば良いです。一筋縄じゃいかねーんだ志摩一未は。
ベースも好きなんですけど、特にメロディが2周目入る前のFA♭B♭が美味しいですね。あと2周目の4小節目(1'51〜)でメロディとハーモニーとベースがCの音に集約されるの何かいいよね。
最後の最後で突然アコギみたいな音出てくるの何なんですか。意外性がありすぎる。そのままチェロが弾き切って終わるのも全然アリじゃないですか。わざわざこの一音のために召喚したんですか……こだわりか…………でもこの余韻素敵……


やっぱりしみじみこれをチェロに弾かせるのがニクいな〜〜〜と思いますね。チェロって伴奏(アシスト)からメロディ(主役)までこなせる引き出しの多い楽器なわけです(チェロアンとかマジずるいよね) 志摩一未という人間の名前がついた曲のメインにこれを据えるというセンスLOVEですよ得田さん……
ところでみなさん、前半部のあれを弾いてるの、チェロだと思いますかヴィオラだと思いますか。私は何となく音色がチェロっぽいと思って後半部にそのまま続くチェロ説を推していますが正直よくわかんないよね……というのもチェロとヴィオラは割と音域が被っているし録音なので普通に「ヴィオラです」みたいな感じで外れるかもしれん。もしそうだったら一瞬で手のひらクルーします、笑。
楽器はさておき、このMIU404のサントラにおいては「弦楽器=志摩一未」と思って聴くとテンションが上がるところがいくつかあるのでぼんやり覚えといてくださいッ


この曲の使いどころで印象的なのはやっぱり最終話ですかね。3回登場するんだけど3回とも凄くいいんだよね……
①RECに久住を探さないかと持ちかけるシーン ②九ちゃんに単独行動禁止令出されるシーン ③DC版バッドトリップ 追加シーン
①は『志摩一未』以外に流す曲あるか?って感じですよね。曲の構成もいろいろいじっててここにこれ持ってくんのかー!!という。是非サントラと聴き比べてニヤニヤしてください。②③はストリングスオンリー。泣けてくる。ボディパーカッション外すとこんな曲になるんですよ。ずるくない???最高すぎて腹が立ってくる。今更関係ないなんて言われたくない、人にはたくさんのスイッチがあって良い方にも悪い方にも転ぶとそう言ったのはあなただって真正面からぶつかられて突っぱねられず目を逸らす志摩一未ア〜〜〜〜〜!!!!クラップストンプピコピコその他諸々纏っていたものを取っ払って剥き出しになったチェロ、まるで本当の志摩ってやつじゃないですか、、、、むり、、、、、、、、からのDC版追加シーン「本当の俺は自分勝手なんだよ」
致命傷です。DC版はフォロワー氏と同時再生してたんだけど見終わったあと何かもう混乱の権化みたいになってた。


※12/24 追記
今しがたの発狂案件ですが、方向が逆の発狂案件であることが判明しました。
12/23配信のサントラvol.2にて『志摩一未 初期ver.』っていうのが出ましたよね。これ聴いたらさ〜〜〜チェロとか一切入ってなくてボディパーカッションとかピコピコだけだったんですよ。最初に『志摩一未』としてあったのはそれだったの。そこに後から弦が加わって今の『志摩一未』になったみたいなんですよね。つまり、剥き出しのチェロは「本当の志摩」というより「志摩が後天的に獲得した社会性・人間の形を保つために被っている皮」の方だったんですよ。嘘だろ〜〜〜〜志摩お前〜〜〜〜〜〜じゃあ最終話でチェロだけになったのは志摩が刑事として在り続けるかどうか、自らの意思で身につけた人間らしさを手放すかどうかの瀬戸際で踏み留まれるか?!っていう状態とリンクしてるということになるんですか???深読みなのは自覚してるけど発狂せざるを得ない(追記終わり)


9話でもチェロだけになるところあるけどそこも好きだな。ハムちゃん捜索するために街中駆け回るシーン、人殺さんばかりの気迫で叫ぶ伊吹と、立ち止まって大きく息を吐き冷静になろうとする志摩。俺の本分はこっちだと思い出そうとしているかのような。それに合わせるようにサビ(チェロオンリー)の終わりにクラップ重ねて最初のメロディに戻すのめっちゃ"良"ですよね……


最後に、これはただのお気持ちの表明なんですが、私はこの曲を「志摩一未が小賢しい時に流れる曲」と表現されるのがちょっと苦手です。津崎平匡の「"小賢しい"って相手を下に見て言う言葉でしょう?僕はみくりさんを下に見たことはないし、小賢しいなんて思ったこと一度もありません」というセリフが好きで、私も志摩一未に対してそう在りたいなと思うので。呼ぶとしたら「頭回してる時に流れる曲」かなぁ。だいたい志摩の脳が活躍する時に流れますよね。喬林は頭の良い人間が好き…………


◇伊吹藍

これはのっけから「伊吹だ───ッッッ」になった。いやもう、凄く伊吹藍。


まず頭がさ、いきなりドーン来るんじゃなくて弦が静かにベースを鳴らして、それをたっぷりと味わってから満を持したようにメインのイーリアンパイプスが入ってくるわけ。ここから何か始まるんだという期待感が、徐々に音域を下げ厚みを増していく伴奏と共に膨らんで。「On Your Marks」弦のアンサンブル。「Set」ざわざわとかき立てられるようなトレモロ、高まるボルテージ。そして───
みたいな感じなんですよ(一部幻聴あり) メチャクチャ伊吹の姿見えるじゃん……
ここまで1分。聴いているとあっという間だけど本丸に辿り着くまでに1分と考えると長い気もする。まるで名前と下馬評だけでなかなか本人が出てこない1話みたいだ。で、その伊吹がようやく登場する時に流れるのはこの『伊吹藍』なんですよ〜〜〜ウワ〜〜〜繋がったね!!(?)
その先は、まずテンポが切り替わる時に打音が2つ鳴るのが好き。打音というかトゥン ドゥウンみたいなやつ(テキストとサントラの感想って相性最悪だな) 一個目がアップビートで二個目がダウンビートになってるから気持ちが良いんだろうか。イントロのテンポから綺麗に倍速になるのも良い。1番はスローテンポで2番からギアチェンジみたいな曲、大好きです。
さて、ここで声を大にして言いたい好きポイント!!メロディのリズムがテーレ"レーレ"レレレーとテーレ"レレ"レレレーの2パターンあるところ!!
あえて文字にしてみました。要するに全部が全部付点がつくわけじゃない。よく聴くと1回目と2回目で組み合わせが違うんですよ〜〜〜これ気づいてから好きが加速してしまった。もし今聴ける方は聴いてみてください。いきますよ。


【1回目】
テーレ"レーレ"レレレー
テーレ"レレ"レレレー
テーレ"レレ"レレレー
テーレーレーレレレー


【2回目】
テーレ"レーレ"レレレー
テーレ"レーレ"レレレー
テーレ"レーレ"レレレー
テーレーレーレーレー……


本当だ。となってもらえたら嬉しい。だよねそれわかるも嬉しい。『伊吹藍』、実はこうなっております。この2回目の裏でサイレンがぶち上がっていくのでテンションもぶち上がりです。
本格的に伊吹が走り出してからずっと下で鳴ってるベースのリズムは後ほど登場する『警視庁より各局』のベースのリズムと同じ音形(3+3+2) ふんわり聴いてた時は2拍3連じゃん(ドヤ)と思ってたんですがちゃんと聴いたら違いました。はじぃね。
ここで好きポイントその2なんですが、この曲で主役であるイーリアンパイプスを支えてるのはストリングス(弦楽器)なんですよ。途中からパイプスに被さってくるのも。そして先ほど述べたように弦楽器=志摩と解釈すると、「志摩が異なるリズムを持って伊吹をアシストしたり絡んだりしながら一緒に走ってる」という本編さながらの構成になっていることに泡吹いてしまいませんか??? 1'01〜伊吹に"GO"したの志摩じゃん……5話だ…………1'15〜「ここは俺が」みたいな感じで弦が連符キメだすのも好き。お尻のところで拍節感が詰まるのいいよね。ちなみにこのボイパは「うどん啜って熱がってる奴」と思って聴いてます(ド失礼)
次のメインフレーズ戻ってきたところで1度目には鳴ってなかったキラキラした音が入ってきてるのわかりますか?これ伊吹が振りまく光のかけらってこと?無理。打ち込みなのか生音なのかわからないけどハンマーダルシマーみたいな音色ですよね……(詳しい人いたら教えてください)
2'35〜低弦族突然のユニゾン(ビビる)(かっこいい)。あっまたその連符あっまたサイレンあっあっタッタッタッ ッタータッタッ タッタッタッ ッタータッタッ タッタッタッ ッタータッタッ タッタッタッ ッタータッタッ イーリアンパイプスどソロドォオオオオオオオオオン
か゛っ゛こ゛い゛い゛
という感じで終わります。痺れる。最後パイパスより一瞬先にロングトーンが飛び込むのが好き。


1話の中で数回使われるとかいうありえん登場頻度のこの曲、印象的なシーンと言われると難しいけど(何せ常にイイところでかかるので)、ひとつ挙げるとすると最終話かな〜。あのですね、志摩が盗聴器に気づいてから「東京湾マリーナ……!!」までの尺と『伊吹藍』のテンポが切り替わるまでがぴったり合ってるんですよ……塚原さん鬼の編集。ここは何度見ても痺れる。
あと1話の伊吹ダッシュシーンの時は「お〜はえぇ〜〜」って感じだったけど最終話のダッシュシーンは「いけええええええ伊吹ィイイイイイイイイ!!!!!!!!!!!!」みたいなテンションでしたね……あんなに力強く志摩に送り出されてさ……このシーンほど『伊吹藍』が流れて嬉しかったことはないかもしれません。
印象的なシーンを挙げようとすると最終話に偏る問題。仕方ない、集大成だもの……


※12/23 追記
超肝心なことを書き忘れるという痛恨のミスを犯しました。
この『伊吹藍』のBPMは約130。この数字さっき見ましたよね?
『志摩一未』と同じくらいのテンポ設定なんですよ。志摩と伊吹はおんなじ呼吸感で走ってんの、、、、、激ヤバじゃん、、、、、??????
これが言いたくてわざわざ『志摩一未』のところにBPM書いたのに回収し忘れるポンコツ
(追記終わり)


いやしかしイーリアンパイプスっていいですね。私はもし管楽器をやるとしたらオーボエファゴットがいいと思うくらいダブルリードの音色が好きなので(イーリアンパイプスもメロディを演奏する管はダブルリードなんだそう) あの密度の高い"詰まってるぞ〜〜!!"という音いいよね!!イーリアンパイプスは発音(音の輪郭)が悪い意味じゃなく綺麗でなくて、揺らぎというか欠けがあるのが凄く魅力的だなと思います。MIUを見るまでイーリアンパイプスという楽器を知らなかったんだけど、結構いろんなドラマやアニメの劇伴で使われているみたいですね、アイリッシュの楽器。意識せずその音色には触れていたようだ……野口明生さん(MIUサントラで大変お世話になっているイーリアンパイプス奏者)のHPのリンクを貼らせていただきますので見てみてください。この作品も?!ってなったりします。→
イーリアンパイプス奏者 野口明生のオフィシャルウェブサイト


◇なんだかテンション上がってきた〜〜〜!

『伊吹藍』のアレンジが『なんだかテンション上がってきた〜〜〜!』なの実に正しい。アドレナリンどばどば出てる感じするしね。


ヴァイオリンズのタリラタリラタリラタリラが非常事態勃発感を出していて良い。上の人たちのことはよくわかんないけどこの音形で上の音当てるの難しそ〜と思いながら聴いてる。3連符だったのが16分になって切迫するのが良い。0'15〜はいはいお馴染みのイーリアンパイプスねと思ってたら予想外の方向にフレーズが展開してビビる。なんだそれかっこいいな。「テンション上がってきた」けど短調になってるのが面白い。元の明るい感じを知ってるだけに際立つ。ベースのリズムも3+3+2でなく頭打ちなので雰囲気変わる。
0'30〜再びタリラタリラタリラタリラ。今度はリズムは3+3+2(ライトなバスドラみたいなやつ)!お馴染みのサイレンとお馴染みでない打楽器。チャッッチャッッチャチャってやつ、これルーテかな……??詳しく知らないけど、細い竹の棒を束ねたやつでバスドラの枠の部分を叩いたりするらしい。何かそれに近しい音が聴こえる気がする、笑。ルーテが登場する曲のリンク貼るので興味ある人は聴き比べてみてください→
Gustav Mahler: Symphony No. 2 "Resurrection" (Lucerne Festival Orchestra, Claudio Abbado) - YouTube

(マーラー交響曲第2番《復活》第3楽章)
0'43〜テテテーテテテーテテテーテテテー……って遠ざかってトゥゥン入って0'48に突入する流れ好き(だんだん言語が死んできた)。3+3+2のリズムとッッターッターーターーッターーターという裏取りまくりのリズムが絡んでるの熱い。1'01〜のメロディはホ、ホルンーーーー?!音色はホルンっぽいけど生音か……?シンセっぽい感じもするけど実際のところどうなんでしょうか。教えて〜〜!!
1'18〜凄いミラーボール回ってそう。
1'32〜のパーカッションかっこよすぎんだろ〜〜ずるいだろこれは〜〜〜〜腹立つな〜〜ア〜〜〜〜!!!!!!1'35〜のテーマは『伊吹藍』と違って全部「テーレ"レーレ"レレレー」の音形なんだね。ラスト、イーリアンパイプスのどソロがないのはちょっと物足りないな〜とか思ってしまう。最後まで残ったギターが音まくって終わるのが乙。
この曲はやっぱり志摩がぶちギレて伊吹がなんだかテンション上がってきたところで流れる1話が1番曲の使い方としては楽しいと思います。


◇MIU404

いきなり拍子の話していいですか???ごめんなさい、読んでくださってる方が全員音楽の知識を持っているわけではないことは重々承知してるんですが、拍とは何かみたいな説明から始めると永遠に本題に入れないので省略します、、、うまく説明できる自信もないので、、途中からまたこのメロディ好き〜とかそういう話に戻すので、拍とかわからんわという方はそこまですっ飛ばしてください。読んだるわって方も、私にはこう聴こえるっていうのをつらつら書いているだけなので間違い等ご容赦ください〜〜〜何卒。スコア出してくれたら全てが解決するんですけどね。事あるごとに言うぞ。


この曲、2拍子要素と3拍子要素と4拍子要素と6拍子要素が絡み合ってて(噛み合ってて)意味がわからない。いやマジで凄すぎる……何だこれ…………
切実に楽譜が見たいんですが、ネットの集合知も動員してひとまず4分の6拍子である、と仮定して話を進めます。ピアノの楽譜で8分の6としてるところもあったけど4分の6の方が都合が良さそうなので。
基本リズムは「付点4分+付点4分+4分+4分+4分(これで1小節)」、音で書くと「ターンターンタンタンタン」。一番細かく捉えたこれが2拍子+3拍子、小節単位で捉えると2拍子、フレーズで捉えると(場合によっては)大きく4拍子。中間部は小節単位で2拍子3拍子どっちでも取れる。1小節の中で6拍子と4拍子が噛み合ってるところもある。ンエ───ッ
まずイントロは基本リズム「ターンターンタンタンタン」の中で動いてますね。表現力が死んでるけど、ステイステイ、GOGOGOステイステイ、GOGOGO……みたいな、後半3つで巻くような畳み掛けるようなリズムになってるのすっごい気持ちいいですよね……クセになる。このゲーム音楽ちっくなベースの動きがマジで好きで、分散和音的に3回昇って折り返して……みたいなの超刺さる。で、更に塊ごとの最初の1音が8分の時と4分の時があるのがメチャクチャ好きなんですよ。1こめが8分で2・3こめが4分。一度意識すると絶対耳がそこを聴こうとしてしまう……
0'31〜(ヴァイオリンソロが入るところ)もほぼ基本リズムだけど、4小節目でストリングスが駆け上がってくるところはひとつの小節の中で6拍子と4拍子が噛み合っててヤベーー!!ってなりました。駆け上がりは8分なので6拍子カウントで、ヴァイオリンソロは付点4分なので4拍子になるんですね……
1'12〜(イーリアンパイプスが入るところ)とサビもベースは基本リズム。でもメロディは4小節でワンフレーズという感じがするので、大きく4つに振るのも気持ちが良いかなと(2小節で4拍とカウント×2でワンフレーズ)。サビのメロディは細かく見ると1小節が3拍子+3拍子っぽい。
個人的に一番感動してしまったのが2'27〜(弦のロングトーンになるところ)で、一人ですげ〜〜とか声出してしまってた。それまでずっと基本リズム「ターンターンタンタンタン」に支配されてきたのに、ここに入った瞬間拍がなくなるんですよ。1小節間ロングトーンだけになって拍消失。次の小節からチャッスチャ……みたいなパーカスが入ってくるけど小節ごとにしか音が変わらないので、伸ばしてる間の拍は2拍子でも3拍子でもカウントできる。パーカス聴いてると3拍子で取りたくなるし、後半部の弦の動き聴くと2拍子で取りたくなるというミラクル。2拍3連の練習になるかも(なるか?) 2拍子カウントと3拍子カウント切り替えられるようになった時は感動してしまった。すげ〜〜〜〜〜。2'44〜(弦のロングトーンにイーリアンパイプスが入るところ)に入ったら2拍子じゃないと気持ち悪いのがまた面白い。あとはほとんど繰り返しですね。
サビに入る時のアウフタクト(DGC)が、1回目(1"45〜)は4分で小節の後半にポンポンポンと3つ並んでるのに対して、2回目(3'32〜)は2分なので1小節間でポーンポーンポーンと3つ。個人的には、ここは1小節3拍子で取るのではなく2つ振りの中でヘミオラっぽく取る方がかっこよくて好きです。


さて、ここからはまた先ほどまでのように悶え散らかしたいと思います!!!!
イントロのベースの音がヤバい好きという話はさっきしてしまいましたね。ではメロディ!ティンホイッスル(クレジットだとIrish whistle)と二重奏してるこの楽器は何ですか????いきなり知らん人出てきた。管楽器でないのはわかるけどこれが何の楽器なのかぜーんぜんわからん。何となく鍵盤っぽさを感じるがふんわりにも程があるだろこの感想。この硬質な響きいいですよね。2ターン目から楽器が増えてスケールが広がるの好き。急にブルガリアンボイス的なのも聴こえてきてざわざわ(これもKOCHOさんかな?)
0'31〜ヴァイオリンソロがキレキレ。伴奏の弦が駆け上がってくるところはアンナチュラルのメインテーマと共通するものを感じて得田さ〜〜んという感じです。アンナチュラルのメインテーマも無茶苦茶好き。ぶち上がる。0'41〜裏メロ的な弦の絡み大好き。ヴァイオリンが最後の伸ばしに入った瞬間冒頭のテーマがすっと入ってきて重なるのが好きなんですよね……まるでテイクオーバーゾーンでバトンの受け渡しをするかのような。で、更に良いのが次。1'12〜ヴァイオリンからメロディを引き継ぐのがイーリアンパイプスなんですよ。もうおわかりですよね。志摩からバトンを受け取って走り出す伊吹なんですよ。全く持って最高では??ここのイーリアンパイプスはちょっとノスタルジックで沁みる。アイリッシュの楽器に対しておかしいかもしれないけどオリエンタルな雰囲気な雰囲気になりますよね。
サビ、CM入る前の後半ダイジェスト映像のイメージが凄い笑。ヴァイオリンとイーリアンパイプスが同じメロディやってるの、さっきはそれぞれ走ってた志摩と伊吹が合流して一緒に走ってるんだと思うと熱い。やっぱりこの伴奏の安定したリズムがすげーいいんだわ……安心する……
2'27〜は朝の空気というか、密行に出る前の淡々と準備を進めていく感があって好きです。あくまてイメージ。
2'57〜イントロのテーマに戻るところ、ピアノ(?)に交じって弦の下降音形が入ってくるの好き。2回目のサビから登場するホルンのオブリガード(裏メロ的なの)めっっっちゃ良い。3'50〜上から降りてくるとことかたまらん。4'02〜曲の終わりを前に主張が強まる。4'08〜でヴァイオリンの下降形の合いの手入るのも好き。最後はみんな一緒にGの音の伸ばしで大団円ですね。


いかがでしたか?凄くない?作品タイトルが名前になるだけはあると思いました。情報量が多い。一番好きなのは6話伊吹の「いっこいっこ、大事にしてえの。諦めたくねえの。志摩と全力で走んのに、必要なんすよ」で流れるとこかな〜全国民が伊吹〜〜〜〜!!!!ってなったよね。あとは3話志摩の「すぅっ…ごく速い〜……ですよねぇ…」でぶち切りするとこ。MIUのサントラぶち切り芸結構好きです。


◇初動捜査

MIUのサントラの中では毛色が違うな〜という一曲。最初聴いた時こんなオシャレっぽい響きの曲どこで使うんや……と思った。ら、まさかの対大熊戦。お世辞にも綺麗とは言い難い大熊との乱闘にこの曲。でも何度も見てるうちにしっくりくるようになる不思議。あの警棒アクションはサービスシーンだとは思うけど、ドラマ用の過剰演出かと言われたらそうでもない気がする、くらいの塩梅になってるのがいいなと。こういう時のために警棒携行してるんだろうなと思ったし、最後スマートに捕縛するんじゃなく陣馬さんの体当たりで泥くさく終わる感じとかあり得そう。例えば使う曲が『肩書きに屈しないスタイル〜!』だったらちょっとガチすぎるんですよね。事が重大になりすぎてしまう。『初動捜査』のライトな動きのある曲調くらいがちょうど良いのかもしれないと感じるシチュエーションでした。


やっぱりピアノが面白いな〜ほんのりジャズっぽさありますよね。リズム苦手な人弾けなさそう〜みたいな笑。気持ちいいしクセになる。背後にはお馴染みのハンドクラップ。ベースの動きもかっこいい。ヴァイオリンソロはヘルシーな色気って感じ(?) 1'39〜にボカロみを感じて密かに盛り上がっております(『パラジクロロベンゼン』の間奏っぽくて好き)


◇帰ってこなかったらどうしよう

感想をしたためていたメモが謎の蒸発を遂げたのでぶち切れながらサルベージしています。iPhoneのメモはもう二度と信用しない。何で寝て起きたら消えてんだよ普通に画面オフにするまで意識あったぞこっちは。


冒頭のピアノソロから既に悲しい。0'28〜入ってくるストリングスの中でも0'35〜の高音ですーっと溶け込んでくるやつが美しくて儚くて。それがメロディと合流するのも良い。0'52〜ウィンドチャイムはまさにこういう時のためにあるよね。1'29〜のコーラス、溜息のようにも嘆きのようにも祈りのようにも感じる。メロディの、


リーラーリー"ラリーー"ラーラーラー
ラー"ララーー"ラーラー


って裏になる部分が好き。サビの2回目、2'05〜1回目と違って高い音に飛んで展開が変わるのと、2'09→2'11への色の変化が狂おしいほど好き。マジでたまらん。曲の始まりと終わりに同じフレーズがくる構成いいよね。1番のAメロがもう一度最後に出てきて終わるとか。


この曲を聴いて一番最初に思い浮かぶのは、2話の加々見が本当に犯人だったとわかるシーン。伊吹は泣いてるし志摩は私情滲みすぎだし、たくさんの人の「どうしてこうなった」が交差する場面ですよね。加々見が包丁を盗んで逃げながら、抱えていた上着バサリと振り払うとべったり染みついた血が露わに───というダメ押しの画でサビが来るの本当に容赦がない。
次いで3話で、九重の主張に桔梗が己の信念をひけらかすでもなく呈示するところ。最高にかっこよくて大好きだよ桔梗ゆづる……伊吹があんな顔で見つめちゃうのも大いにわかる。で、その伊吹が誤った表現法でリスペクトを見せた瞬間にぶった切るの。この緩急の付け方よ……ともすればクサくなりがちなこういう場面をシンプルに良いシーンにするのって制作陣のバランス感覚にかかっていて、その点アンナチュラルチームは絶妙で良い塩梅に持ってきてくれるので本当に信頼してる。ここの前後含めて本当に好きなシーンです。


◇どうする?逃げるか来るか

普通にホラー映画の曲。

すんげえ左の方の鍵盤叩くじゃんピアノ。コトコトコトコトコトコトみたいな細かいリズムで迫りくるの嫌〜〜〜1'09〜イヤホンで聴くと右行ったり左行ったり短いスパンでやられて嫌〜〜〜ってなる。1'36〜の弦、チェロの音の変わり方好き。背後でスネア鳴ってんの怖。2'10〜は久住がバケツの水バッシャー撒く映像が目に浮かびますね。またダルシマー(仮)が……
てかこの曲コントラバスいる?低音厚くない?1'36〜とか最後の一音とか凄いゴリゴリ聴こえるよね……?てかもしや5弦のC?そんなことある?本当にバスおるんか???とても動揺している。
というのも、基本的にコントラバスという楽器はオーケストラの編成以外で登場することが少ないからです(滅多にないというわけではなく、他の弦楽器と比較すると全然出番がないという相対的な話) ドラマやアニメの劇伴でもフルオケでなければ基本的に弦楽器はカルテット(ヴァイオリン×2、ヴィオラ×1、チェロ×1)だし、クラシックの世界でも「弦楽五重奏」って言ったらバス以外の楽器で5本にするのがベーシックなんですよ。悲しいね。だからこういうザ・カルテット参加してます〜みたいな劇伴でバスが突如湧いてきたりするとビビる。ありがとうございます(何の楽器やってるかバレるな……)


◇警視庁から各局

すっげー『警視庁から各局』って感じの曲ですよね。天才。大好き。


冒頭のテントンテンタンテントンテントンが強烈に印象に残る。これを最初無伴奏でやるのメチャクチャ"理解"ってる……と思うわけです。0'07〜絡んでくるやつのリズムが3+3+2になっててアガる(『伊吹藍』の伴奏と同じリズムだよ!!!!) 0'14〜のメロディ、コーラスとイーリアンパイプスのダブルパンチは贅沢すぎるでしょ……コーラスの低音パート好き。フレーズの前半は2パートでやって後半だけパイプスオンリーになるのも良し。って思ってたらヴァイオリンいるなこれ……1回目は聴こえないけど2回目いるな……
0'25〜ティンパニとストリングスが加わって層が厚くなるのいい。ヴァイオリンの動き好き。ここのコーラスは全部歌うのね。0'48〜冒頭のアレにティンパニとリズム隊が重なるのかっこいいよね〜〜〜〜このティンパニも3+3+2で、AAE×4からの0'56でFになるの最高じゃない???大好きここ。
ゆったりめのイーリアンパイプスに浸ってるうちにサビが来るぞ!!アウフタクトの2音からもう好きだ───ッ!!!!サビのメロディまじで好き。いっつも家で歌ってる。にゃーにゃーにゃーにゃにゃにゃにゃにゃにゃーーにゃにゃにゃにゃにゃにゃーーって「にゃ」にして歌うと何か可愛くてオススメ(?)
何が好きかって、長い音が4拍目の裏から始まるところですよ。食い気味に入ると言えばわかりやすい?


「にゃーにゃーにゃーにゃにゃにゃにゃにゃ『にゃーー』にゃにゃにゃにゃにゃ『にゃーー』」


『』の音の部分がちょっと前に出てるのわかりますか?伴奏も同じタイミングで変わってるの。喬林はそこが好き笑。あと1周目限定なんだけど、にゃーにゃー(以下略)のあと(1'39)、合いの手でヴァイオリンが入れてくるやつあるじゃないですか。トーレトーレトレタァオみたいな。あれ超好きね。ポルタメントとかお洒落魔人じゃん……スットコタットコスットコタットコみたいなリズム隊もいい。
2'01〜再び冒頭のアレ。今回はパーカスとストリングス。ずっと通奏低音的に同じ音を伸ばし続けていたベースが2'16に入ってようやく音が変わるの感動して泣きそうになっちゃう。テントンテンタンテントンテントンは変わらず同じまま、他のパートが変化することで曲が展開するのが好きなんですよ……
2'32〜またまた冒頭のアレ。今度はリズム隊の音が好みで、スットコタットコスットコタットコみたいなのは相変わらず好き。ヴァイオリンが3+3+2ではなくメロディと同じ動きをしてるのが良い。2'59〜コーラスなしでイーリアンパイプスのみ。2周目のサビ前の一瞬の静寂たまんねえ〜〜〜〜〜〜ッ ハァ〜〜〜ッ サビ終わりのテントンテンタンテントンテントンの来るぞ……!!感凄く好き。4'22に入る時振りかぶってヘドバンしてしまう。ここ今までイーリアンパイプスがやってたメロディをヴァイオリンがやってるんですよ!!雰囲気変わる!!そして何とティンホイッスルも参戦しているというね。は〜楽しい曲だ。


これもほぼ毎回いい感じで登場する曲なんだけど、ウワ〜〜〜〜〜ッてなったのは9話かな。伊吹たちが一歩及ばず成川たちにハムちゃんの情報を握られてしまうところ。あれだけ「間に合う」と言い聞かせていた二人が間に合わなかったあの瞬間。たぶんあと1分早ければ、くらいのタイミングだと思うんですよね……入れ違いになる志摩・伊吹と成川・澤部にスローモーションかかるの本当に嫌すぎる。こんな疾走感のある曲に乗せてさ……胃が痛いよね……


◇誰かが最悪の事態になる前に

まさか『警視庁から各局』がこうなるとは。旋律同じなのに全然違う曲じゃんね……超しっとり。


ピアノと弦のアンサンブル→サッシン→ピアノソロの流れ。1'00のpizz(ピッツィカート・弦を指で弾く奏法)がたまらん。美味しいな……この曲もバスいるんですね。小節頭のpizz美味しすぎる。1'17〜メロディがフルートへ→1'18〜ヴァイオリンソロへ。サビ入る直前ストリングスがテュルルルルルと下って合流するの好き。ヴァイオリンみんなでサビ弾くと迫力ある。ヴァイオリンの響きがずっと一筋残ったまま後奏に入るの切なくて儚くて良い……


印象的なのは、8話で伊吹が声を震わせながら「いつならガマさん止められた?」と問うシーン。「機捜は『誰かが最悪の事態になる前に』止められる超いい仕事」と言ってのけた伊吹にこの仕打ち。ひっでえよ(褒めてます)
曲名とシーンが共鳴するの大好きなんですが、たぶん得田さんはこのシーンで使われるなんて知らないまま曲書いてタイトルつけているんだろうってところがまた凄いんですよ。たまたま曲を選んだらタイトルがそうだったのかタイトルとのリンクを意識して選んだのかはわかりませんが……(8話だから竹村さん?それとも劇伴は塚原さんの管轄なのかな?) しかしまあ綾野剛氏の泣きの演技が凄すぎてもう呆然とするしかなかったですね。劇伴も合わせて名シーンだと思う。


◇尾行・追跡

勝手に志摩一未の裏テーマと呼んでいる。この曲が流れるのは志摩の周囲にウイスキーの香りが漂う時ですよね……タイトルが『尾行・追跡』で良かった。これが『相棒殺し』とかだったら即死してた(私が)


冒頭、音割れしてるのかと思ったら違ってて、右側でビート打ってる発音にカサつきのある何らかの楽器のせいでそういう効果が生まれていた模様。上手い具合に気持ち悪さがある。雪景色から始まるホラーサスペンスみたい。てかこの曲言語化できない音が多すぎる。特徴であるあのプインプインしたやつとかテンテケテンテケしてるのとかめちゃくちゃ耳に残っていいんだけどその良さが説明しにくくて困るぜ〜……
0'09〜パーカス入ってくるの好き。曲が展開する時のサッシンも。0'19〜ベースの方でプインプインしてるやつがあちこち散らばりながら和声作ってるのいいよね。0'38〜ヴァイオリンたちと一緒にメロディやってるヂャーンみたいな響きのやつはまたダルシマー(仮)?1'00〜の亡霊の訴えみたいな声やば。死が近くにある。幼さを感じる部分があるのがまた怖い。
1'18〜第n回お前は何の楽器だ選手権。音域が上の方のやつはビブラートの感じは凄いトランペットっぽいけど違うんだよな〜〜下の方は聴き覚えのある音色なのに何か思い出せない。つまり何もわからない。(※12/23 追記 読んでくださった方からチャルメラかもしれないという情報をいただきYouTubeで聴いてみたのですが、確かにかなりチャルメラっぽい感じがします……!!なるほど〜〜〜!!) 装飾の音をこともなげにつけてへろへろ〜って歌えるの痺れるな。ベースで鳴ってるバンッ バンッ バンッ バンッブルルってやつ面白くて好き。最後だけリズム変わるのも。1'46〜の弦の入りの駆け上り良い。それぞれ別の動きしてた弦とホルンが最後同じ旋律になるのいいよね。高まって盛り上がって頂点に達したあとスッと冒頭の温度まで下がるの粋だと思う。
この曲はやはり6話で流れるのが一番殺傷能力が高いですね。傷が深すぎる…………


◇メロンパンのうた

サントラに収録してくれ〜〜!!って騒いでたら本当に収録してくれて嬉しかった。これはイヤホンより野外でスピーカー通して聴きたい曲。歌ってるのは『警視庁から各局』のコーラスと同じくKOCHOさん(というのをメロンパン協会さんがめちゃくちゃ広報している) 振り幅が凄いですよね。アンナチュラルのサントラでもお世話になってます!!!!


イントロのズッチャズッチャズッチャズッチャ♪という伴奏とスネアだけでもう楽しいし可愛い。ベース進行がわかりやすくて覚えちゃった。「君にメロメロ」のところでE♭→E♭→E(ナチュラル)→Cって半音入るの好き〜〜〜間奏の鍵盤ハーモニカみたいなアコーディオンみたいなやつ可愛い。後奏のタッタタッタタリラリラリラ~(1段回目)、タッタタッタタリラリラリラ~(2段回目)、で最後の音形に入るのも好き。合いの手のベースも!
で、地味に好きなのが、歌い出しが正拍に来ないところ笑 「ッッメロンメ〜ロン」って頭に休符が付くんですよね。ベートーヴェンの『運命』の冒頭が「ダダダダーン」ではなく「ッダダダダーン」なのと似てる(豆)(ベースに合わせて手を叩くと最初の「メ」じゃなく「ロ」のところに手拍子が来ると思います。「歌い出しが正拍に来ない」というのはそういうことです)
って考え出したらこれは4分の4なのか8分の12なのかどっちだ?に行き着いてしまってまたかという声が聞こえてきそう。これは表記の問題だと思うんですが、4分の4だと3連符まみれになるんですよね。難しい譜面じゃないから別にいいのかな。


こんな感じで童謡感を漂わせておきながら実は意外とそういう感じのある『メロンパンのうた』が好きです♡
前回の記事で「メロンパンのうたを口ずさみながら銃口を額に押し付ける志摩が見たい」と訴えていましたが、無事円盤の特典映像に収録されるそうです。超楽しみ。


◇俺たち、いい相棒になれそうじゃん?

窓から湯切りソング。このすっとぼけた感じ最高だよ。開幕こんにちはしてくるフルートっぽい音色でしゅるるるって下降していくやつ何ですか?0'33〜ってダルシマー的な楽器ですか?(何回言うねん違ったら本当に悲しいのでアンサーくれ) この響きめっちゃ好き〜〜真相教えて教えて〜〜〜1曲ずつライナーノーツつけて〜〜(強欲)


◇規則は必要

イントロ、まろい音からギターっぽい音にグラデーションで移行していくの凄くない?!シンセサイザーの所業?!ドンドンタドッタという基本リズム好き。0'55〜伸ばしの弦に刻みが入ってくるのも良い。サビ〜〜〜〜!!!!大好き。メロディよりベースの方が動きが細かいのが萌え。エレキベース安定感が凄いな……後ろでシンバルがチキチキチキチキチキチキチキチキやってるから耳をすませてほしい。
このメロディ、不思議な色合いだな〜と思うんですよね。明るいようで翳りがあって、どこか不安定で。悲しみの中で光を抱こうとしているような感じ。「悲壮感」とも形容できるかな。この曲が使われてる場面を思い返してみると、3話・成川たちが最後のリレーを前に円陣を組むシーン、9話・志摩と伊吹がこれまで助けられなかった人々のことを思いながら「間に合う」と言い聞かせ合うシーン、最終話・伊吹の言葉を思い出し一人RECに会いに行く志摩のシーンとかなんですよね。ぴったりか……。9話に関しては、ずらっと並んだパソコンが一人でに起動してカタカタやり始めるところにサビが来てちょっとかっこいい。サイバーテロっぽくて。状況としてはまあ最悪ですが。この曲は私的にランキング急上昇中です。


◇肩書きに屈しないスタイル〜!

対久住戦の曲。


頭のジャッッジャッッジャッってやつ、何か聴き覚えあると思ったらアンナチュラルサントラの『衝突』と音が一緒ですね。あれは中堂さんのテーマだと思ってるので非常に親しみがあります。0'06〜ドラムの頭打ち入ってくるの好き。0'09〜のヴァイオリンがワヤワヤやってるのも好き。バトル色全開のサウンドいいな〜〜〜ベースのデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデデってやつ超良くないですか?お前が優勝だよ。0'56〜凄いあのヤクの映像が出現する。なんか極彩色の夢みたいなメロディだよね。1'28〜ヴァイオリンのトゥルルルルルルルルルルルルルルルの下のベースが、最初は4拍単位で変わってたのが2拍に縮まるの良い。とにかくギラギラしたまま最後まで突っ走るスタイル。激しくて良い。


◇速い 速い

大好き〜〜!!マジで痺れますこれは。ヴィオラ弾きになって演奏してみたい。絶対楽しい。サブタイトルつけるとしたら《久住》でしょってくらい久住のイメージと紐づいた一曲。


冒頭の7秒がもうインパクト大。最終話だけ『志摩一未』のドンチャチャドンチャッじゃなくて『速い 速い』のこの3+3+2で殴ってきて陣馬さ〜〜〜〜〜ん!!!!と情緒不安定になってしまったよね。
0'07〜何じゃこの拍からはみ出したリズムは〜〜〜〜となったがこの「何?????」感が久住っぽいと思う。要所要所でベースのリズムがこれになるのが良い。ワンフレーズが符点8分×8+4分×2(2小節)ってことでいいんですよね……?3拍4連的な。どうでもいい話なんですけど、使ってる採譜アプリが4分の4で8分7個分しか入ってないのに次の小節に音入れやがったせいで「え?数が合わない何で?!??!?!」ってアホみたいに手叩いてリズム確認する羽目になったんですよね。最初から私が合ってたじゃないかアプリのばーーーか!!!!ポンコツ!!!!もう信用せんぞ!!!!このサントラ感想を書いている間に信用できないものが2つも増えてしまった。
0'41〜ヴァイオリンのタリラリタリラリ〜、同じ音形(下降)×7+上昇×1、同じ音形(下降)×6+長い上昇×1なのがツボ(『いたいたいたいた〜』への萌え(後述)と同カテゴリー) 0'48〜の刻み、2つ目の音程に変わる時だけ裏拍なのが好き♡
0'55〜最高。ア〜〜〜ヴィオラ弾きになりてえ〜〜〜〜!!!!!!!!!!!

タッッタッタ "タタタッ"ターラ
タッッタッタ "タリラッタリラッ"
タッッタッタ "タタタッ"ターラ
タッッタッッタッッタッッタッタ

タがゲシュタルト崩壊してるが、このタテの次のヨコの次のタテの感じが最高にかっこよくない????!!?!?!メチャクチャ俊敏だしキレッキレで惚れる…………ここが好きすぎて他のパートが耳に入ってこないんですよね……ハァ………………
1'16〜弦の細かいやつが1'23入ってオクターブ上がるのでテンション高まってるなあと思う。1'29〜がまた好きでさーー!!!!チェロヴィオラ(かな?)のメロディ×2のあとにヴァイオリンが加わってユニゾンであれやるのいいよね……音形すげー好き……
1'37〜、最初の方でも出てきたプインとした感じの電子音のソロ。もう表現がめちゃくちゃ。ベースがいなくなってヴァイオリンだけで和声が変わっていくのもなかなか良い。1'43〜イーリアンパイプスが出てきてアアアアアってなる。最終話見た後にこれ聴くとアアアアアってなりません???最後の音があんな使われ方するとは思わないじゃん。瀕死の志摩が転がり出てくる時の音だぞ。伊吹の心が張り裂ける音として使うのかよ……
1'50〜ヴァイオリンが少しずつ音域下げていくの好き。2'04〜からまたチェロヴィオラのアレが来るの最高〜!最後の伸ばしバリバリのエレキギターで邪悪〜〜〜!!!!となって終わる。


3話のラストで久住が登場した時の印象も強いけど、5話の終わりで使われたのも結構好きですね〜「相棒殺し……?」から始まって、伊吹と志摩を交互に映しながら幕が閉じるの。画面の右側にいる伊吹と左側にいる志摩、閉じゆくエレベーターのドア。画が良い。あの二人の表情、(志摩が相棒殺し……?)と思ってる伊吹はともかく何も知らないはずの志摩がどこか挑戦的な顔になってるのが何かイイですよね。スローモーションになってるし。かっこつけながら伊吹を置いてけぼりにしてるのめっちゃおもろいな…………


◇機捜って、いいな

最初の一音でこんなに泣きそうになることがあるだろうか(いやない)(反語)
アーーーーーーーーーーーこれ最終話以外で流れたっけ?っていうくらい最終話のあのシーンの曲なんですよ。志摩と伊吹が頭突きするために作られたのかと思うほどマッチしてて曲聴くだけで涙ぐんでしまう。ゆらゆら揺れる光の中でさ……相手の命があることに心の底から安堵してさ……刑事として二人で生きていくことを選ぶんですよ志摩と伊吹は。捨てかけたものを抱え直して背負い直して歩いていくの。あまりにも尊い、、、、、


0'21〜の最初の山でもうグッと来るんだけど、一回波が引いてからのチェロォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッッッッ ア〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッッ さあメロディ来るぞって待ってて出てきたのがこれってちょっとあの正気を保つのが難しいです。チェロ、、、、お前これを弾くために生まれてきたのか、、、、、、、、こんな深く慈愛に満ちたしなやかで豊かな音で包まれたらもうやばいですよ……ピアノ、寄り添ってくれてありがとう……
1'07〜バスのpizzが聴こえる……昇天します…………凄く美味しい……泣ける……
1'39〜からフルートとかクラリネットとかヴァイオリンとかワンフレーズずつ演奏するみたいなの、何か回想シーンみたいでいいですよね。
2'25〜大サビ、胸がいっぱいではち切れそう。低弦の入り方、流れ落ちる涙かよ、、、、メロディはヴァイオリンからフルート・チェロへ。ヴァイオリンが受け渡す時に駆け下りて駆け上ってオブリガードに転じるの最高……3'07〜ヴァイオリンがメロディに戻る時にハモリに移行するチェロが良すぎて爆泣き。何そのエモいの……最後みんなでメロディやるの大団円感あっていいね……
これだけで終わらずに後奏があるのがまた泣けて。ラストのピアノの音の置き方が凄く好きですね……ああ本当にいい曲だ……………………


『機捜って、いいな』って凄く歌謡的ですよね。歌っぽい。例えば混声三部合唱とか。ちょっと珍しく男声パートからスタートして。サビの前に各パートのソロがあって。だんだん人数が増えていってサビに入って。ソプラノの一部がオブリガードに回って。最後はAh〜とかUh〜とかでハーモニー重ねて終わる。優勝だな〜〜何だかんだ『機捜って、いいな』を歌うクラスが優勝すんだよな〜曲決めの時からもうわかってんだよな〜〜〜〜みたいな印象ですハイ。しみじみいい曲本当に。


◇KEEP OUT

バチボコにかっこいい。ずるいよマジで。ギター・チェロ・イーリアンパイプス(三種の神器) 絶対髪振り乱しながら演奏しててほしい。イメージは2CELLOS(余談だけどこの人たちいつも弓の毛ブチブチでソーメンみたいになってるのが気になる。その毛の量で何であんな音が出るのか本気でわからん)


初っ端から唸りまくるギター!!これオクターブになってんのかな?!ベースも合流しておんなじ事やるんかい!!からの大暴れチェロ!!志摩一未!!フレーズ終わりでハモるのは反則だろ!!グリッサンドも!!またギターのターン!!イントロメロディ(ダダダダダダダダダダダダダダダダ)!!イーリアンパイプスーーーー!!!!!!!伊吹藍ーー!!!!エレキギターじゃなくイーリアンパイプスで来るところが◎!!後半のドラムやばい!!チェロ二重奏ーーー!!!!オアアアア!!イーリアンパイプス!!!!トトタトトトタトトトタトトトタト!!ヴァイオリン!!!!イントロ回帰!!2回目限定のリズムの入れ方ドチャクソかっこいいな?!!?!志摩のターン!!伊吹のターン!!バトンタッチが速い!!伴奏変わっとるがなそれ直前のチェロのメロディやんけ??!?!?!タタッタタッタタッタタッタタタタ タタッタタッタタッタタッタタタタ タタッタタッタタッタタッタタッタタッタタッタタッジャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン(ギュィッ)ウオオオオアアアア\( 'ω')/アアアアアッッッッ!!!!!


疾走感出してみました。いやほんと勢いが凄い。反撃開始ソングの位置づけ。場面転換に絶大的な効果を持つスイッチのような曲だなと思います。3話の「公衆電話から南方向、ドン!」とか、4話の「えー機捜404から1機捜本部マルタイのバスに追いつきましたー追尾しますどうぞー」とか、最終話の「東京湾?」とか状況が一転する時にかかる『KEEP OUT』、凄く栄養がある。大好きです。


で、また拍子の話していいですか???いやね、『MIU404』の感想したためてて他の曲は基本的に4分の4だよな〜と思ったんだけどこの曲ちげーのよ。なんかね、6拍でひと塊になってる。どういうことなの〜〜〜
最初は6拍子?!と思ったけど、楽譜上で6つひとつにしようとすると妙なことになりそうなので、普通に4分の2とかで考えたらいいんですかね?♩=192とかいうヤバいテンポ表記になりますが……ただそう捉えた方が途中で変拍子?!ってならなくて済むような気はする。0'01〜は6拍ひと塊だけどチェロ入る直前は6+2だし、0'46〜は8拍ひと塊で1'01〜また6拍ひと塊、1'09〜は4+4+4+4+2+6+2で、1'17〜2周目、みたいなスンゲェことになってるので、、、、もうわからんようになってきた。有識者教えて(さじ投げ)


◇いたいたいたいた〜

MIUサントラきっての珍タイトルにして名曲。トラック名見て心象風景が宇宙猫になったのは私だけじゃないはずだ。突然どうした。
「いたいたいたいた〜」は1話で逃走する白のステーションワゴン(品川300 へ24-01)を耳で捉えた伊吹のセリフから取ったのかなと思ったけど、あれ割と「イタイタイタイタ」に近くてそんなのんびり「〜」とか言ってる場合じゃないのでマジで何がどうなってこんな和み系タイトルになったんですか得田さん。これ対談で明かされますか????ドラマのサントラのタイトルはだいたい2話までの要素を拾ってつけるとアンナチュラルの時聞いた気がするけどMIUのはがっつり3話まで入ってますね。ソースあやふやなので間違ってたらすみませんが……
そんな一見びっくりする曲名だけどMIUのサントラの中では一二を争うくらい好きです。こんなにテンションがぶち上がることがあっていいのかと思う。べらぼうにかっこいい。助けて。


開幕、何か怪しいふいんきの打楽器とか何か形容できない電子音、迫っては遠ざかってを繰り返すヴァイオリンのトレモロ。霧の中を探り探り進む疑心暗鬼な感じ。を押し流す圧倒的勝ちゲーサウンド(1'11〜) なんつーかこう……"約束された感"が凄い。この部分が好きすぎるのに文字化できないのにブチ切れて以前図解したやつがあるので貼りますね。

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上(メロディ)は変わらず下(伴奏)が変化することで曲が進んでいくっていうのが良い……さっきもおんなじようなこと言った……?

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あああああああ〜〜〜マジで言葉になんねえな。良すぎる(「ここで音が上がるのが好き」とかそういうレベルですんません) これをチェロ以上のユニゾンにすることによる迫力よ……みんなでおんなじことするのはずるいよ……ベースでエレキギターがギャーン鳴ってるのと、2・4拍目にスネアが入るのが好き。
チェロがメロディでぶいぶい言わせてる裏でこちゃこちゃ細かい連符やってるヴァイオリンたち。1'57〜リズムを変えて上昇してくるのテンション上がる。あと楽器がわからんのだけどスタタタッ タララッタみたいな音出すスネア系のやつ好き。スネアか?
2'04〜ギターパートごりごりにかっこいいんだけど、「トゥーフォーキン……」って囁いてくる男の人がじわってしまって。これ何て言ってるんです?
2'20〜アウフタクトで一瞬伴奏消えるのすこ!!ヴァイオリンとチェロの二重奏。特にヴァイオリンがキレッキレで聴いてて気持ち良い。それでいてポルタメント(音程がパキッと変わらずうぃってなるやつ)がお洒落。2フレーズ目のタリラリターラッッター ウィッとか興奮せずにはいられんでしょ。
2'37〜ギターのッタッタッタッタッターみたいなやつが2個目で半音上がって3個目で戻るの好き。
さてここでみなさんに質問です。3'03〜のリズム、どこかで聴いたことありませんか?これは『伊吹藍』のラストとおんなじリズムで〜す!へ〜!こういうの探すのも劇伴の楽しみ方かなと思いますね……チョロいオタクなのですぐテンション上がってしまう。無敵ゾーンに戻る直前のスネアのタタスタタタタン!!めちゃくちゃかっこよくて惚れた。ハァ〜〜〜〜〜〜〜〜やっぱユニゾンかっけぇ〜〜〜〜!!!!!!!!2回目の方が2・4拍目のスネアが強くてボルテージ上がってんな〜〜〜と思う。そんで最後のリズム。完璧…………


問答無用で盛り上がってしまうこの曲、使い方として印象に残っているシーンを挙げるとしたら6話ですかね……志摩の通報に駆けつけた3機捜の隊員は二人とも志摩と旧知の仲だった、一人は〜で姿を表す桔梗と陣馬さん。二人だとわかる瞬間に流れるタリラリタリラリタリラリタリラリ〜。リアタイした時叫んでました。上手いわぁ〜…………
あとは"勝利が約束されしサウンド"を逆手に取ってヤバいヤバいヤバいヤバい!!!!って警鐘を鳴らしてくる9話かな。画面の左端に白い車が映り込んだ時点で不穏さが凄いんだけど、「ナリくんもそういう人に会える」あたりからもう志村後ろ。めちゃくちゃ残酷なシーンで童謡流す、みたいなシーンと曲の持つイメージのギャップを使った演出ニクいですよね。その点では『メロンパンのうた』も同様の使い方をしており大変好きです。狂気演出。


◇4機捜

ハンドクラーーーップ!!!!頭打ちのドラムと裏打ちのクラップのリズムいいよね。気づけばノッてる。だんだんわちゃわちゃいろんな楽器が出てくるのが楽しい。中間部あたりはやっぱり3話伊吹の「どうよ最近……ウフフってる?」の印象が強くて一連のやり取りを脳内再生してしまう。
MIU404は主題歌の『感電』ではなくこの『4機捜』で締め括られるんですよね。「2020年 夏」の文字が出た時まさか?!と思ったらそのまさかで、志摩と伊吹はコロナ渦の日本で二人で生きていた。マスクをして同じ車に乗って、間違えてもここからだと確かめ合って。伊吹の「機捜404、ゼロ地点から向かいますどうぞー!」で二人はまだ4機捜でバディなんだってわかる最後のシーンで流れている曲のタイトルが"4機捜"。泣いちゃう。



個別の感想はこんな感じで~~~す!!!!(長)
最後の方、曲の並びを最終話で登場する順にしてみました。最終話は特に曲の切り替えが好きです……神がかっている……



あとちょこっとだけ、放送版とDC版で「ここは放送版の方が好きだーー!!!!」という叫びがあるので聴いてほしい。もちろん劇伴の使い方の話です。


・3話
伊吹たちと高校生のリベンジマッチ。自首するなら今だという言葉を振り切ってリレーがスタートするシーン。


【放送版】
伊吹登場(『伊吹藍』イントロ)

高校生「ドン!」(『なんだかテンション上がってきた〜〜!!!』中間部→ラストに飛ぶ)

伊吹「公衆電話から南方向、ドン!」

CM

伊吹「公衆電話から南方向、ドン!」(『KEEP OUT』)


【DC版】
伊吹登場(『伊吹藍』イントロ)

高校生「ドン!」(足音のエコー・劇伴なし)

伊吹「公衆電話から南方向、ドン!」(『KEEP OUT』)


『なんだかテンション上がってきた〜〜!!!』がまるっとカットされてるんですよね。CM部分のダブりをなくすと、すっきりする分1曲失われてしまって個人的にはアーーーーーーという感じになりました、笑。あの「走り出してしまった感」は放送版の方が好き。


・4話
志摩一未銃突きつけ事件勃発シーン。


【放送版】
伊吹「こいつぜっっってえ目ぇ覚ましたらぶっ飛ばしてやっからな」(『なんだかテンション上がってきた〜〜!!!』)

銃カチャ(ぶち切り芸→『メロンパンのうた』)

CM

伊吹「こいつぜっっってえ目ぇ覚ましたらぶっ飛ばしてやっからな」(『メロンパンのうた』)

志摩、銃を掴む(『尾行・追跡』がフェードインして切り替わる)

伊吹ブチ切れ

志摩「はあ?」(BGM終了)


【DC版】伊吹「こいつぜっっってえ目ぇ覚ましたらぶっ飛ばしてやっからな」(『なんだかテンション上がってきた〜〜!!!』)

銃カチャ(ぶち切り芸→『メロンパンのうた』)

伊吹「テメェ死にてえのか」(この後メロン終了)

志摩「はあ?」(車の走行音)


こちらはまるっと『尾行・追跡』がカットされました。
メロンがずっとかかってるのも十分良いですけどね……間奏の可愛いところで志摩の目が爛と光るのが重なったりとかヤバくて好き。な、ん、で、す、が、それを上回るくらい『尾行・追跡』が流れるのが好きなんだな〜〜〜〜〜"死"が連想される曲なので。志摩が死にたがりなわけではないことはもう知っていますけども(メモリアルブックの感想もよろしければ!→
銃を突きつけられた志摩一未は「不敵」以外の何者でもなかった。 - 世界をどう祝福するか)
私曰く亡霊みたいな声とか、志摩が額に銃ガチャするタイミングで私曰くビブラートがトランペットみたいな痺れるやつが流れたりとか、ブチ切れした伊吹と志摩が対峙する緊迫した空気が曲によって更に張り詰めて、志摩の「はあ?」と共に虚脱する感じとか好きなんですよね〜〜〜


まあ、放送版には放送版の、DC版にはDC版の良さがあるので!!
好きな方を楽しみましょう!!(Paravi課金者)



最後はサントラCDに収録されてない劇伴を紹介して終わろうと思いま〜〜す。


◆MIU404サントラvol.1未収録曲◆


1話
・「この車、ドライブレコーダーつけてますねぇ」のシーン(『志摩一未』のpizzアレンジバージョン。以降ほぼ毎話登場するため割愛)


2話
・加々見が田辺夫妻に専務とのやり取り、岸との関係、岸が専務を殴ってクビになったことを話すシーン(同じ曲?勝手に加々見のテーマと命名)
・加々見が実家で父を探し回るシーン


3話
・ドーナツEPについて元4機捜分駐所で話すシーン
・「全員至急公衆電話!」のシーン(後のep.で割と出てくる。成川のテーマ)


4話
・伊吹・九重がハムちゃんの過去について知るシーン(成川のテーマ?)
・伊吹が青池に心臓マッサージをするシーン


5話
・マイちゃんが大丈夫はイエスかノーか水森に訊くシーン
・欲しいのは文句も言わない金もかからない働くロボットだとマイちゃんが涙するシーン(『帰ってこなかったらどうしよう』のマリンバアレンジ)


6話
・「よっ相棒殺し!」のシーン
・桔梗が旦那さんとの思い出を語るシーン(5話と同曲)
・志摩が「行かなかった」と伊吹に後悔を吐露するシーン(4話の青池のシーンと似てるけど違う?)
・香坂マンションの屋上であの晩の出来事が明らかになるシーン


7話
・「てかなんかすごいの出てきたね」のシーン
・ジュリさんの服に付いた猫の毛から関係を洗い出そうとするシーン(『志摩一未』かと思ったら伴奏同じでメロディが全く違うアレンジバージョン)
・大熊が健さんを殺してしまうシーン
・RECが成川に接触するシーン(成川のテーマ)


8話
・志摩が感情と思い出で蓋をした伊吹の勘に問いかけるシーン(7話大熊と健さんのシーンと同曲)
・麗子さんが轢かれるシーン


9話
・401が成川母に話をしに行くシーン(成川のテーマ)
・「ぜーんぶ表ならいいのにね」のシーン((帰ってこなかったら〜』のマリンバアレンジ)
・がっしがしの武蔵野うどんを食べるシーン(『MIU404』のアレンジ)


10話
・エトリの正体が判明する会議シーン(他のシーンでも登場した気がするがわからない)
・成川が聴取を受けるシーン
・シェアオフィスで久住のメケフェレ具合を目の当たりにするシーン(途中まで『志摩一未』(なおpizzアレンジ)だったのに突然ギターアレンジになる)


最終話
・伊吹と久住が外でお話しするシーン


ありすぎじゃね??????
抜け漏れ、間違いはご容赦ください〜
はじめは「vol.2も待ってます!!!!」と結ぶつもりで書いてたんだけど、vol.2配信するやで〜〜〜という公式からのお知らせを受信してしまったので改めます。
どれが配信されるんですか???全部リリースして??!??!!?!てか今晩??!??!


という感じで非常に落ち着かないまま書き上げました。放送終わってから3ヶ月経つのに怒涛の供給、ありがたいけどオタクの身体はひとつしかないのでほどほどにしてください、笑。


ありがとうMIU404。BIG LOVE…………


(その2も書いたのでよろしければ〜!!)

hakaishin.hatenablog.com

銃を突きつけられた志摩一未は「不敵」以外の何者でもなかった。

メモリアルブック読みました???
まだだよ〜って方のところには一刻も早くこの火炎放射器がお届けされてほしい。
以下ネタバレ。
 
5兄弟の2番目とか桔梗と捜一で同班だったのが最初の1年だったとか10歳差だったとかいろいろ発狂事案が入電してきたけど何と言ってもこれだろ。
 
"トカレフは上部のスライドをズラしただけで撃てなくなる構造なので、それを知っていた志摩はさりげなくズラしてロックした上で相手をおちょくり陣馬さんたちが来るまでの時間を稼いでた(要約)"
 
銀河系の外れへとさようなら〜♪
 
自分の頭が吹っ飛んでも構わないという「いいよ俺は」と相手が撃てないのをわかった上で言う「いいよ俺は」は全然!!意味が!!違う!!ア゚!!
 
もともと4話の志摩一未を「死にたがり」とは思っていなかったものの、「いつ死んでもいいとは思っている」みたいなメンタリティだろうな〜くらいの認識でいたんですよね。普段から死を求めているわけではなく、いざ自分の命が剥き出しになった時に簡単に手放してしまえる人。自分が追い詰めたせいで、手を差し伸べなかったせいで相棒を死なせてしまったと悔いている志摩が自分の命を軽視する、というのは個人的には納得できる解釈で(それが6話で真相が明らかになったことで「ブーメランをくらいながら刑事を続ける」となり最終話で「生きて俺たちとここで苦しめ」へ辿り着いた)。2話ラストの伊吹への「お前は長生きしろよ」もカッコ書きで「俺はいつ死んでもいいけど」が入ってたのかよお前……!!!!になってたし、伊吹の手綱を両手ぐるぐるに巻きつけながら自分の命綱は宙ぶらりんにしてる奴だと思ってた。
 
違うやないかい。
 
な、志摩一未何……?ウワテすぎるだろ…………狂犬に振り回されて苦労する常識人と思いきや平然とぶっ飛んだことするリミッター狂い奴と思いきやどうしようもなく頭はクレバーのままパトスを抱えて生きてる人だったんですけど……助けて…………
こうなるとさっきも叫んだように「いいよ俺は」のヤバさの内容が変わってくるし志摩一未の人物像も変わってくるじゃないですか。
とりあえず整理がてらメモブを摂取するBefore・Afterで並べてみるよ。
 
〈Before〉
①トリガーを引けば弾が出るという状態で銃口を指で塞ぐ
②本当は自分の腕が吹っ飛ぶのに、撃てば暴発して互いに死ぬとハッタリをかます
③嘘だと思うなら撃って確かめろと挑発しながら銃を額に押し付け笑う
 
自分命粗末笑顔狂気男性不耐!!!!!!!!
とにかく相手の指が引き金にかかってる状態でこれらをやるのがまずい。冴羽が恫喝し慣れてない、銃の扱い方も素人レベルだということは視聴者の私でもわかるので志摩にも当然わかっており、だからこそ暴発するというハッタリが効くと判断した&その後の「助けるのが遅い」という言葉から途中で伊吹が割って入ることは織り込み済みだった、というのを踏まえてもこれはまずい。弾みで引いちゃってたらどうすんの……その根底に自分の命を蔑ろにできる精神がなければ起こせないだろこんな行動…………(過去ツイからサルベージ)
 
〈After〉
①冴羽の銃がトカレフであるとあの短時間で認識
トカレフなら上部のスライドをズラせば撃てなくなるという知識を元に、バレないよう銃の機能を凍結
③弾が出ないとわかった上で芝居をうち(Beforeの①〜③)、相手をおちょくりながら陣馬さんたちが到着するまでの時間を稼ぐ
 
普通にめちゃくちゃ冷静で知識があり頭の回転が速い+この状況でガンガン煽れる精神力がヤバい。
 
①単純に私が銃の違いが判別できないので見て何の銃なのかわかるのが凄い(クソみたいな感想)(車も見分けられないので1話でみんなが車種は同じとか言ってるの見て口あいてる)(余談)。もしかしたら住之江組のスキンヘッドが使ってたのがトカレフだという情報が志摩たちに入っていて、そこから冴羽もトカレフを所持しているかもしれないと予測を立てられた可能性はあるが……
 
②弱点まで把握してるのかよ!!!!しかも冴羽はその弱点を突かれたことに気づいていないので「俺の方が銃に詳しい」はハッタリじゃなく純然たる事実というのがまた……。どこまでが警察官として持っておくべき知識なのかわからないけど、少なくとも伊吹は知らないと思うんですよね。あの時伊吹は志摩を食い入るように見つめていたから、もし知識があれば志摩がスライドいじって無効化したことに気づいていたはず。あれで暴発するわけない舐めてんのかとガチギレしたということが、伊吹にはその知識がなかったことの裏付けになってるわけだな〜。
でもひとつ言わしてもらう、そう簡単に銃を掴むな危ないだろ!!!!!!!!!(ゴミ箱)
 

③弾が出るにしろ出ないにしろ志摩の「じゃあ撃てば?〜」は時間稼ぎのためだったのかという今更の気づき。何故時間稼ぎが必要かというと、たぶんあそこで大人しくホールドアップしてたら青池透子が捕まってしまうからなんですよね。応援到着までの時間を稼ぐというのは正しい判断。
そんで、あれを命投げ出しムーブではなく冴羽おちょくりタイムだと思って見ると、ま〜〜〜〜〜〜〜〜楽しそうなこと楽しそうなこと。煽る煽る。メタ視点で見ても源さん本当に楽しかったんだろうな〜〜〜と思う。ハヒハヒ言ってる冴羽を見てあんなニヤニヤしてるのお世辞にも趣味がよろしいとは言い難いだろ。弾出ないといっても100%安全なわけじゃないこの局面でエンジョイできるそのメンタル恐れ入る。肝が座ってるのは隊長や青池透子だけじゃなかったんだな〜〜ア〜〜〜〜〜
 
そういえばこの4話の志摩ちゃん、どっかで見たことないですか。私は1話で犯人にステッキ突きつけて処刑宣告した伊吹じゃん、と思いました。どちらも「弾が出ると相手にも傍らの相棒にも信じ込ませ奥歯をガタガタいわせる」という点では同じことをやってて。目的や撃つ側・撃たれる側の違いはあれど、銃(概念)を介して垣間見える加虐性がこの二人にはあるんですよね〜……。冴羽、絶対しばらく夢にあの志摩の顔が出てきてうなされてるぞ。
 
準備稿段階では存在していたが放送版・DC版共に収録されなかった幻の「メロンパンのうたを口ずさみながら銃口を額に押し付ける志摩」、今ならげらげら笑って見られるので世に出してほしかったな…………誰も追いつけないくらいのスピードで煽り散らかす志摩一未……
 
 
【ここまでのざっくりまとめ】
 
志摩の「じゃあ撃てば?いいよ俺は」は「チキンレースしようぜ俺は本当に死んでも構わないし」ではなく「応援来るまでその撃てない銃大事に抱えてガタガタ震えてな」だったのがヤバい
 
銃を突きつけられた志摩一未は「不敵」以外の何者でもなかった。
 
 
これを踏まえると、志摩は「いつ死んでもいい」と思ってるわけじゃなく、「それが最善の方法ならばその先に自分の身の危険があってもそれを選択する」という感じが近いのかもしれないな〜と。はなから死ぬ気はさらさらないけど、いざとなったら自力で命綱を断ち切れる覚悟がありそう。
4話放送後に源さんがANNで「志摩は伊吹に防弾ベスト着ろと言ったけど自分は着ていない。それは運転してたから着ている時間がなかったというのもあるだろうし、着るよりも先に人の命と事件の解決に手を伸ばしたい人だから(ニュアンス)」みたいなことを言ってたの思い出して。確かにあの時バスに乗り込んだのは伊吹で志摩はメロン係(後方支援)。銃を所持した奴が2人も3人もいるなんて想定してなかっただろうし、自分が防弾ベスト着る時間で伊吹は何ができるだろうって考えて志摩は着ない方を選ぶだろうな、と凄くすんなり納得できたんですよ。防弾ベスト着たことないからわからんけど銃弾食い止めるくらいの装備だからパッと上着羽織るように着用できるもんじゃなさそうだし。冷静に状況を判断した結果それが最善の選択だと考えたからそうした。決して命お粗末野郎だからではなくて。
そうして志摩を「それが最善の方法ならばその先に自分の身の危険があってもそれを選択する」人だと思って1話から見てみると、あの車ぶつけて車止めるという無茶も志摩の行動としては筋が通ってるような気がする。逆に最終話はもうですね……いやお前…………しんど……
 
まだDC版全部見てないのでまた解釈が変わるかもしれないけど、ひとまず4話のあれに関してはこの方向にシフトしようかなと思います。おなかいっぱいだね。
 
ってまとめに入ろうとして気づいちゃったんだけど、伊吹、このこと知ってる?

シラナイヨー
 
ヴァーーーーーーーー!!!!!!!!
なんでだァ!!!!!!(CV:陣馬耕平)

 
「ハッタリかましただけ」で説明になってると思っとるんかこら。いや、これは説明する気がないな……敢えて伊吹に「死にたい奴だ」と思わせたままでいる。マジ?
この後の6話に向けて、舞台装置として志摩からちょっとヤバい奴オーラを出しておきたいのはわかる。伊吹への種明かしは視聴者へのそれと同じだからまだやりたくない、わかる。
伊吹は伊吹で志摩の"死にたがり"を目の当たりにしたから最終話であいつヤバいかも監視しなきゃ!ってなったんだろうし、それによってズンドコズンドコすれ違っていくから伊吹に誤解させたままでいさせるのは物語としては必要。OK。じゃあ志摩にとっては?志摩にとって伊吹に自分は死にたがりだと思わせておく理由って何でしょうか。これがないとただ脚本の都合で動かされてるだけになってしまうので何かあると思うんだけどもうおなかいっぱいで考えられない……たぶん「死にてえのか」から「ハァ?」までの間(ま)とか二度とやるな言われた後の笑いとかその辺が鍵なんだとは思うが……それか私の預かり知らぬところで種明かしがあったのかDC版見たら変わるのか……現時点ではわかりません。まだまだ全然志摩一未のことがわからない(嘆)
 
とりあえず早くDC版全部見ようね。

『茶色い小鳥』に関する一考察

リアルタイムで見ている時から「茶色い小鳥の絵本読みてええええええ」と騒いでいただけに、円盤の特典についてくるとは驚きで結構楽しみにもしておりました。

が、いざ読んでみるとどういう話かいまいちよくわからず、腑に落ちないもやもや感が。とりあえずしばらく寝かせておこうと放置してたのですが、最近ツイッターで「茶色い小鳥ようわからん」といった意見を見るようになり、私だけじゃなかったんやと安心したのできちんと考えてみることにしました。野木先生が監修に入ってるわけだし、ただわけわかめなシロモノではないだろうと。

あくまで、アンナチュラルというドラマにおける『茶色い小鳥』の持つ意味、に関する一個人の一考察ですので、そのへんのご理解よろしくお願いします~

 

まずどういう話なのかという部分から理解することに(まずそこがふわふわだった)

あと「茶色い小鳥」が長いので勝手にチャコと呼びます。

 

大きな木で暮らす鳥たち。宝石のような鳥たちは二羽ひと組で描かれているのに対し、茶色い小鳥は一羽だけ。他の鳥たちはみな番(つがい)なのではないかと解釈します。

虫を食べにいこうと誘えば木の実しか食べないと断られ、遊んでくれない理由を問えば自分たちと羽の色が違うからだと返されるチャコ。要するに「わたしとあなたは違うから相容れません」と拒まれたわけです。人間くさい。

そうしてチャコはともだち探しの旅に出ます。

ここで重要なのは、チャコにとっての「ともだち」は「自分と同じ茶色い小鳥」であるという点。のちのセリフに「ぼくとおんなじ、茶色い小鳥はどこかしら」とあり、探してもともだちは見つかりませんと続くので、チャコの言う「ともだち」は一般的な意味での友人ではありません。ここを間違えたが故に私のファースト『茶色い小鳥』読解はバグった。

旅の途中で出会った、魚獲りの技術が低く食べることがままならないイタチや、寝床が作れず眠ることがままならないヘビ。彼らに自分の羽をあげて手助けしたチャコは、「ともだちになろう」という申し出を断ります。彼らの言う「ともだち」は友人という意味だけど、チャコにとっては自分の同種のこと。だから「きみとはともだちになれないよ」ではなく「イタチ/ヘビとはともだちになれないよ」と返しています。イタチやヘビからすると、チャコが大きな木で他の鳥から受けた対応と同じものを返されているわけで、読んでいる側としてはあまり良い気分ではない、笑

色々な場所で誰かに出会うたび自分の羽をあげるが、いくら探せど「ともだち」には巡り会えない。きっと羽をあげた動物から「ともだちになろう(今度はぼくが助けるよ)」と言われても、全て断ってきたのではないかと思います。自分が与えるだけで相手からは受け取ろうとしない。相手の足りないものを埋めてあげるだけで、自分の足りないものを埋めてもらおうとはしなかった。ただひたすら、自分と同じ存在を求めて飛び続けた。

そして死んでしまったチャコは、目が覚めると綺麗な花になっていた。ぽかぽかするからだは冷たい地面との対比で、冬が終わり春が来たことの証。小鳥は大きな花になり、最初にいた木よりも、大きな大きな木の上にいた(死後の世界か生まれ変わったのかはわからない)

大きな花のまわりにはイタチやヘビだけでなく宝石のような鳥たちもやってくる。花こそ違う種やんけ!拒否らんのかい!ってなりかけたけど、人間肌の色が違うとかで拒絶しても、全身毛まみれで四足歩行だからって猫を拒絶したりはしないじゃないですか。たぶん宝石のような鳥たちにとっての花ってそういう存在なんじゃないかな、と思うことにしました(雑)

そして全国津々浦々探しまわっても結局見つけられなかった「ともだち」もやってくる。卵がある、ということは茶色い小鳥は番なわけですよね(絵でも二羽いる)。もうすぐヒナが孵る=新しい生命の誕生は、死んだチャコとの対比でもあり。茶色い小鳥は一羽ぼっちではなくなった。最後のページ、ヘビのみ一匹だけど他の動物たちは二匹ずついるので、やはりみな番として描かれているような気がします。

あったかくていい匂いのする場所で綺麗な花になり、宝石のような鳥たちや多くの動物に囲まれ、探し続けた「ともだち」を見つけ、新しい生命が生まれるのを見守る。優しくて幸せそうな光景。だけど、これはチャコが死んでしまった後のこと。生きているうちには幸せになれなかった、と考えると随分悲しい話です。

普通に絵本としてこめられたメッセージを解読するなら、「死んだ後に得る幸せもある」という感じ…?「この世に美しい死はなく、死んでしまえば終わりだ」と考えているミコトとは対照的なスタンスなのが面白い。

 

さて、次に糀谷夕希子という人物について考えてみます。

 

アンナチュラル公式HP・橋本真実さん(夕希子役)のインタビューでは、夕希子さんは明るく飾らない性格で、夢をかなえるために一生懸命に働いて、自分に正直で自立した女性だと語られています。本編での彼女を見ても、少ない登場シーンではあるけれど天真爛漫で周りから愛されるような人物として描かれているのがわかる。それだけに、『茶色い小鳥』という寂しい話が生まれたことに違和感を抱くのも無理はない。

ので多少強引ですが裏側を想像して補完を試みます。

アメリカのハイスクールを卒業後、日本に移り住んで美大を出たとすると22か23歳で、中堂さんと出会った頃は31歳。彼女曰く、美大を出たってちっとも食べられない。スナックと定食屋を掛け持ちして働いて(※宍戸情報)、食事は賄いで。自立した人だと言うから、恐らく親の援助は受けずに奨学金を借りて美大に通い、今でもその返済を続けているということになるのでしょう。何年も売れない、芽の出ない日々を過ごしながら、夢を諦めず(諦められず?)絵を描いている。

ミコトや東海林と同じように、独身で子どももおらず「私は何処へ帰るんだろう」という思いに駆られたこともあったかもしれない。故郷のアメリカから遠く離れた日本という国で。夢も潰え独りで死ぬかもしれないという人生に対する不安を、夕希子さんも持っていたのではないかと思います。

「寂しい人生でも、最後くらい花になったっていいじゃない?」

「あったかくて、いい匂いのする場所で、綺麗な花になれたら幸せだと思わない?」

彼女の台詞や『茶色い小鳥』は、そんな翳りの影響を受けているのではないでしょうか。

 

インタビューでは中堂さんについて「夕希子とは全然違うタイプで、この人(中堂)の前だと自然体でいられる、きっとお互いにないものを補っていたのだろう」と語られている。彼と出会うまでの夕希子さんの交友関係がわからないので完全なる想像ですが、「この人の前だと~」ということは、これまでに出会った人とは互いの欠けた部分を埋め合うような関係にはなれなかったのかなと。夕希子さんは中堂さんが今までに出会ったことのないタイプ(オーディオコメンタリーより)であるように、夕希子さんも初めて彼のようなひとに出会った。

夕希子さんにとって、理屈じゃないことに「どういう理屈だ」と尋ね、死んだ後の幸せについて語ると「生きてるうちに、幸せになれないもんか」と返してくる中堂さんは、自分とは同じじゃないけど自分の足りないものを埋めてくれる存在だった。一緒に生きていきたいと思える相手だった。

 

ここまで考えて私が導き出した結論は、

 

与えるだけで相手から与えてもらおうとせず、自分と同じではないからと関係を築くことなく去ってしまい、伴侶を得られぬまま死を迎えた茶色い小鳥。それは中堂さんに出会わなかった夕希子さんの姿、ifの存在なのではないか。

 

ということです。

私のアカウントをフォローしている方には耳タコだと思いますが、アンナチュラルには、「××していたらAも彼女のようになっていた」というような、Aが進まなかった方の分岐先にいる人物(ifの存在)がよく登場します。5話の鈴木さんは中堂さんのif、高瀬はミコトのif。『茶色い小鳥』のチャコは、夕希子さんのifだったのだというのが私の解釈です。

もちろん、彼女が意識的にそう描いたわけではないかもしれません。ただ創作という行為において、自身の経験や思想というものは多かれ少なかれ作品に反映されるものだし、次作になる予定だった『ピンクのカバ』のあらすじを聞く限り、彼女は自身を作品に投影する傾向が強いのではないかという風に感じたので、このような考察としてまとめました。繰り返しになりますが、アンナチュラルというドラマにおける『茶色い小鳥』の持つ意味、という点での考察として受け止めていただけると幸いです。そもそも考察という行為自体ね…作者が意図して描いたわけではない(かもしれない)ものに勝手に意味を見出すようなものだしね……

『茶色い小鳥』の構想がいつから練られていたのかわからないけど、形になったのが中堂さんとお付き合いしている時だと考えると、彼との出会いが何らかの影響を与えたのは間違いないんじゃないかと思っております。

 

いい絵本か俺にはよくわからんとはっきり言ってしまう中堂さんを、それでいいのと夕希子さんは笑って許す気がする。そういうところが中堂系だもんね。

 

───あったかくて、いい匂いのする場所で、綺麗な花になれたら幸せだと思わない?

そう問いかけた彼女は、スクラップ置き場で雨に濡らされ、冷たく硬い解剖台の上で朽ちた身体が放つ臭いに包まれながら、切り開かれただの肉の塊と化す。

それを行なったのが愛する恋人だった、ということは、せめてもの救いになるのでしょうか。死んだ人は、答えてはくれない。

 

 

 

高瀬マジ(憤怒)

 

 

 

とまあこんな感じです。

「茶色い小鳥は中堂さんだ」という意見もちらほら見かけて、私自身も途中から中堂さんルートに分岐することもできるよなあと思いつつ、夕希子さんルートで考えてみました。たぶん多義的に解釈できる話だと思うので、是非いろんな方の解釈を聴いてみたいです。

 

最後に、

公式様、特典につけてくれてありがとうございましたーーーー!!!!

 

あんなちゅ展れぽ

 2018.7.10.

オタクらしく考察・創作に使えそうな情報を求め渋谷のアンナチュラル着用衣装&写真展に行ってきた。エスカレーター降りたらいきなりバーンあって心臓止まる。

 

衣装の写真とかちゃんと見たい方は、Twitterに投稿してる人のを見てくださいまし。ここでは思うことがあったものをメインに紹介。

写真の撮影・掲載は自由とのことでした~

 

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△こんなにでかでかと~~~~~!!!!ってなってしまい直視できないパネルたち

 

直視できない。

 

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△ドクターコート


ドクターコート、ネイビーとグレーで素材が違うらしい。グレーは想像してた通りの“白衣”って感じの素材だったんだけど、ネイビーは少し繊維の目が粗くて光沢があった(気がする)。レプリカもそうなってんのかな…??

 

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△中堂さんの衣装


くたびれてる。襟元のよれ具合がすごい。ツナギもシワシワ~で良かった(?)

 

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このトルソーある程度役者の体型に合わせてると思うんだけど、肩の幅と高さの違いでギエーーーーッッてなって天を仰いだ。尊い


てか


松重さんデケェ。
サイズ感が狂う。

 

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△赤い金魚のボール


野木先生は「おさかなボール」と呼んでいたがそんな可愛らしいものではない。
顎外れそうだよ。よくバレなかったな。
おさかなさんの部分が2mmくらいの凸で、これ口に押し込まれたら粘膜剥がれるわと納得。かなり固そうで痛そう、、
エッジ部分の塗装の剥げ具合が“使用感”満載でマジ胸糞。

 

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△木林グラサン(サイズの比較をしたかったんだけどイマイチ伝わらない)


これを見た女子二人組が
「え?これ顔につけてんの?」
「小さくない?小さすぎん???」
と騒いでおりウケた。

 

顔面が竜星涼じゃなかったら無理なグラサン。
思ったよりレンズが緑がかってた。

 

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△米津さんのラボメンイラスト


普通の紙じゃなくてキャンバス地みたいなものに描かれておりました。

 

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△坂本さんによる中堂さんのクソ記録及びクソ禁止誓約書


クソ記録が緻密すぎる。中堂さん沸点低すぎな〜〜〜
個人的には一番下の「中堂さんが求める臓器とは別の臓器を〜」がジワる。「挨拶だけで何でそんな風に言われないといけないのか甚だ疑問です」とか、坂本さんの文体が全体的にツボい。

 

文章とはいえあの中堂さんが「」と言っているのがやばいオブやばくて経口補水液飲んだ。


んでこの2枚の横に

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このシーン持ってくるあたり最高に“わかってる”……

 

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△ポスタービジュアルの中堂さん近辺で舞ってる書類


訪れた人が
「えっ何これアンナチュラルじゃん」
石原さとみマジ可愛い」
とか言いながら写真撮って去っていく横で、舐め回すように壁面の文字を解読していた女(文字情報オタク)が読み取った情報です▽


平成27年10月26日
西部武蔵野殺人事件の解剖学的研究結果
UDIラボ 法医解剖医
三澄ミコト 中堂系
UDIラボ 記録員
久部六郎
UDI 臨床検査技師
東海林夕子
Anatomical findings of the western Musashino murder case


このビジュアルが作られたのって初期の方なのだろうか。まず、右上の日付の部分が「平成27年」になっていること、それから「西武蔵野市」ではなく「西部武蔵野」になっていることが気になるポイント。まあ初期の頃なら設定が固まっていなくて…といった事情もあるのかもしれない。平成27年の10月はまだUDIできてないからね。


ということで平成の部分を置いて考えると、アンナチュラル世界の10月26日は主婦ブロガー事件の判決がひっくり返った日(中堂さんが喪服姿で出廷し多くの人が爆発した日)なので、もしかするとこの論文(?)はこの事件について書かれたものなのかもしれない。中堂さんの名前はあるのに坂本さんの名前がないのも納得がいくし判決を覆すほどの強力な証拠を見つけ出したケースならば文献として発表する価値もありそう。

以上推測。


いやもうこれ「三澄ミコト」と「中堂系」の名前が横に並んでるだけでクソたまんねえんだよな、、文字列だけで萌える、、、他にもこうして連名になってる書類あるんだろうな、、はあ、、、、

 

そんなわけでいろいろと燃料を得られた展示でした。

少しだけオーディオコメンタリーの内容が流れてて「ネッ ネタバレーーー!!」となり慌ててLemonを爆音で流した(イヤホン)。まだ見てない方はご注意を。

放送終わって4ヵ月経つのにね…ありがたいね……私はこれから特典映像を見ます…

スタンス再確認

 

久々にブログの存在を思い出した。

最近某ドラマ絡みでhnnmや二次創作関連の学級会的なものが開催されているのを見て、自分のスタンスを自分で確認したくなったので投稿します。ここ数日考えていたのですがなんかタイミングがおりてきた。ツイッターだと一回の投稿で載せられる文が短く、分割することで前後の文脈が違うように受け取られたら嫌だなあと思ったのでこちらで呟くことにしました。別に大した内容じゃないです。

 

やはり、何でもかんでもネットを介して情報をやり取りしてるこのご時世、公式が"知らない"なんてことはないと肝に銘じた上でファン活動せんといかんなと。ここでいう"ファン活動"とは、作品に関する感想や考察を述べたり、二次創作を行なったり、中の人について発言したりすることです。喬林定義です。あと主にツイッターにおいて。

以前本沼(アニメ)の公式イベントに参加した際、監督やプロデューサーが「明日の(同人)イベントの準備で忙しい方もいるでしょうに、こうして足を運んでくださりありがとうございます」という趣旨の発言をし、「ば、バレてる……!!」となったことがありました。そのイベントは、参加人数が100人いかないくらいの小規模なもので(そもそもジャンルの規模が大きくない)、ネット配信等もなく金色のジュースを飲みながらのんびりトークをする、といったファンとの距離が近いものだったからそういう発言が出たのかもしれません。けど、公式がファンによる二次創作を把握してないジャンルってないと思う。言わないだけで、絶対知ってる。

今年どハマりした不自然なドラマも、制作陣のエゴサを確信した、というかなんならRTされてるしインタビューとか読んでもツイッターでの反応めっちゃ見られてるなと感じました。作品への評価が単純に視聴率では測れなくなってきた今、ツイッターは馬鹿にならないくらい影響力あるだろうし、それはある意味当然のこと。

となると、アカウントに鍵をかけない以上作品に関する発言には気をつけなきゃいけないわけですよね(鍵をかけてたら何を言ってもいいわけではないが)。私はできることならアカウントに鍵はかけたくない派なんです。自分の意見や作品をいろんな人に知ってもらいたい・共感してもらいたい、それを通して交流をしたいという思いがあるから。というわけで設けたツイッターマイルールは、

 

・R18な内容のものは投稿しない

・CP名・原作にないCP要素を含む場合はキャラ名をアルファベット表記にする

・"公式"や中の人が見ても不快な思いをしない内容(これを私が決めるのもおかしな話だけど、目に入ったとしても許されるレベルだと私が考えるラインを越えないもの)に留める

(公式垢にクソリプ飛ばさないとかはもう常識だと思っているのでルールにすらしてません)

 

ぶっちゃけCP名をアルファベット表記にすることが検索よけにはならんことは知ってる。調べたり文脈読んだりしたらすぐバレるし。ただ、それが全く意味がないかと言われればそうではなく。そういう表記の仕方(アルファベットに限らずひらがな・カタカナ等も)をすることで、「検索よけをする必要のある内容だということを理解しています」という意思表明にはなるのではないかと。「理解した上でやっている」というアピールと言ったらおかしいけれど、最低限のマナーがその人の中にあるかの判断材料にできるというか。

私も最初は普通にキャラ名の頭を取って並べたCP呼称を使っていたのですが、とある事件をきっかけにアルファベット表記に切り替えました。TLでもほぼ英字かひらがな表記しか見なくなりました。hnnmというジャンルであったのにちょっと甘かったんですね。流行りのドラマという市場の大きさも想定外だったし、こんなに二次創作界隈も賑わうと思ってなかった。TLは軒並み鍵垢になって、支部も作品の削除やマイピク下げが相次ぎ。この時ばかりは私も鍵かけました。ジャンルの規模が大きいと、それだけ"わかってない"人も増えるんだと教訓を得ました。さすがに制作陣は支部まではチェックしてなかったんじゃないかと思うのですが、この一件で支部の方もタグとか気を使うようになった。ら、最近の某ドラマは支部とコラボしてるじゃないですかー!!こわー!!もうやっぱり"見られている"という前提なくしてファン活動はできない、というかしてはいけないんだということで冒頭の話に戻って参りました。

 

hnnm界隈のルールについて語りたいわけではないのでもう終わりです笑 丁寧に解説してくれてるブログとかあるので知りたい方はそちらをどうぞ。

 

とどのつまり、私のスタンスとしては、

 

公式に見られているという意識を忘れない。

その上で鍵をかけずに(二次創作含め)作品を愛でる。

 

です。これを読んでいる貴方様が私のフォロワーなのか私を全く知らない人なのかわかりませんが、そういうことでございます。もしフォロワーさんでしたらこれからもよろしくお願いします。こいつ合わねえと思ったら即ブロックで。健康的な創作ライフを。