私たちの不変の魂

4/8、平和憲法を守るための緊急アクション(#平和憲法を守る0408)に参加してきた。
自分も何かやらなきゃまずいんじゃないか、という漠然とした焦燥感がずっとバックグラウンドでぐるぐる渦巻いてるのがウザくて、さっさと何かやってしまいたかった。理由はそれくらい雑です。それくらい気負わずに臨んでも許されるものであってほしいと思う。

ちなみに私はこれまでこうした類の活動に参加したことは一度もなく、正直デモとか意味あんのかね~と冷ややかに思ってたタイプ。最近危機が身近に迫りすぎて、そっち側にいる場合じゃねえだろ!!となっているところ(自己紹介)


以下、記録がてらの日記!


◆18:30頃 桜田門駅に到着。

親の顔より見た警視庁

ドラマや映画ではすっかりお馴染みのこの外観も生で見るのは実は初めて。天パの元ウイスキー好きもかつてはここに詰めてたのか……とか、IQ201の餃子好きもここの遥か地下深くに……とか考えてしみじみするなど。

数日前に思いついた二次創作の設定が成立するかどうかの確認も兼ね、桜田通りをのんびり散歩。初めてのはずなのに、前日ストリートビューで爆裂往復したせいで知ってる景色になっててちょっと笑った。この時点で既に寒くて半ギレ。4月って本当に頭がおかしい。

◆18:50頃 国会議事堂に向けて移動。

明らかにデモに参加するだろ、という見た目の人々についていく。この感じ、ライブの時と全く同じ。まだ国会議事堂どこ?レベルの場所なのに「高市辞めろ!」というコールがあちこちから聞こえてきて、本当にデモやってるんだ~~~とアホみたいな感想を抱いた。全体を通して言えることだけど、「死ね」等の罵倒や属性を揶揄するような言葉は(私が聞いた限りでは)一切なく、あくまで首相という立場から退けという主張に徹していたのが良かったなと思いました。そこの線引きは間違えちゃいけない。

現在地がよくわからぬまま流れに身を任せダラダラ進んだものの、結果的にいい感じの場所で停止。参加者が列をなしている歩道上にいくつかスピーカーが設置されているので、ステージから離れてもスピーチやコールの音頭が聞こえるようになっていた。目の前にスピーカーがある立ち位置だと耳が終わりそうなので、耳栓とか持っていった方がいいのかもしれない。ライブの注意点?

ポジションが落ち着いたところでペンラなどを装備。四方八方老若男女でびっくりした(なんとなく女性が大半のイメージだった)

キンブレ、鈴、カスタネット

このキンブレはもう10年くらい使ってる気がする。6連の鈴は百均でゲットして適当に合体。カスタネットは元々持ってたガチの(?)木製のやつです。実はドラマ公式レアグッズ。
カスタネットは使わんかな~と思いつつ一応持っていったという感じだったのですが、意外にもこれが大活躍。片手だけで音が出る、スペース取らない、打音が固くはっきりしている。めちゃくちゃデモ向きやんけ……!コール&レスポンスの時、声出し代わりに音を鳴らすのに重宝した。ずっと声出すのは疲れるので鳴り物はオヌヌメ。

あと、プラカードは頭上に掲げるならメッセージは両面に仕込むべき。何故なら、前から見る人より後ろから見る人の方が圧倒的に多いから。ということに周囲を見ていて気づきました。これ現地に行かないとわからなかったなぁ。
私は片面しか作らなかった上にキンブレとカスタネットで両手が塞がるのでリュックにさよならした。今後も出番ないかも。

バリエーションいろいろ

◆19:30 スタート

ここからはスピーチとコール&レスポンスの繰り返し。4~5サイクルくらい?スピーチはどなたも「本当に仰る通りですね」としか言いようのない至極当たり前のことを話されていて、なんでこんな当たり前のことをわざわざデモという形を取って訴えないといけないんだと改めて腹が立った。「戦争をしない」なんて初歩の初歩の初歩だろ。

途中で憲法の前文や9条などを読み上げる時間もあり、中学生の時に憲法の前文を先生の前で暗唱するというミニテストがあったことを思い出した。あの頃と違って、大人になってこんな世界情勢になって読んでみると、込み上げるものがあってなんだか泣きそうになってしまう。もちろん「そこは変えていこうぜ……?」という部分はあるけれど(婚姻の規定とか)、9条をはじめとした、永久に変えるべきではない、不変の魂であるべきものが私たちの憲法には宿っていると思う。守りてえよ…………守らせろ……

コール&レスポンスは自然発生のやつと違ってラップの背後で鳴ってるようなビート?つきのイェア↑↑↑みたいな音楽が流れるので比較的声も出しやすい印象。一回『さよーならまたいつか!』のイントロとリミックスされた音源が流れてきて、私含め一部の参加者が瞬間的にざわついた、笑。100%私の勝手な想像ですが、反応したのは虎に翼を見ていた層なんじゃないかな、と。100年先にも怒ってる人間がたくさんいるよ、よねさん……

コールのやり方についてはいくつか思うところが。

・4つ打ちを崩さないでほしい
基本的には大丈夫なんだけど、時々変則リズムのフレーズが入るのがどうもなぁと。

例)
「戦/争/反/対」「9/条/守/れ」→言いやすい♡
「自民と維新は憲法触るな(じみ/んと/いし/んは/けん/ぽさ/わる/な)」→バラバラァーーーッッッ

コールの人は「憲法」をほぼ「けんぽ」と縮め「触るな」の「さ」を裏拍に入れて(前に出して)リズミカルにしているが、レスポンスの半数は「憲/法/触/るな」と平たい4つ打ちになっていて見事にバラけてた。こういうのって単純なリズムで簡単に一体化できる方が大事な気がするので、多少のダサさは飲み込んで4つ打ちに統一した方がいいんじゃないか?と思ってしまいました。音楽やってる人が多く集まるデモとかだったらリズミカルコーレスはアリだと思うが……

・フレーズは短く、一発で聴き取れる言葉にしてほしい

・4カウント分のフレーズを2つ連続で繋げないでほしい
最初の4カウント分(フレーズ①)で終わりだと思ってレスポンスするから、コーラーのフレーズ②に被せてフレーズ①を叫んでることに気づかず、コーラーも参加者も何も言わない気まずい4+4カウントが生まれることがしばしばあった。

・日本語にしてほしい
単純に聴き取れない。そしてわかったとしてもこっ恥ずかしくてリピートしにくい。唯一聴き取れたのは「This is people power」かな?普段そんなこと言い慣れてない日本人にはちょっとハードルが高いっす。

以上、なんかダルい奴になってしまった。まあこれはただの個人的な感想なので……

◆20:45頃 離脱

初回なので最後まで参加しようと思っていたのだが、スピーチの最中なのにお構いなしに自主コールを始めるボケナスが現れ不快感に耐え切れなかったので早抜け。男性の野太い声でマイク通してるのにブチブチ途切れるため、うるさいだけでコーラーとしても成立してないという最悪の存在だった。こっちはスピーチ聴いてんだけど?

駅に向かう背後で「残すところあと15分くらいになりました」的な司会の言葉が聞こえ、そこで初めて21:00終了予定だということを知る。国会議事堂は20:00でスン……と消灯してた。正門に至る大通り(銀杏並木)の入口のところに陣取ってる打楽器軍団の前あたりでメチャクチャ人が滞留してて、このまま押し潰されはしまいかと一瞬怖かった。あそこなんとかならんかな……

霞が関坂を下る頃にはすっかり落ち着いて、皆ぽつりぽつりとペンラの明かりを消しながらそれぞれの帰路に散っていった。なんか国会議事堂駅の方は出口が封鎖されたりなんだりしてたらしいですね。桜田門駅(私が利用した3~5番出口方面)は行きも帰りもノーマーク。ただ国会最寄りの1番出口は封鎖されてたみたいな話も聞くので、警視庁聖地巡礼コースは冗談抜きで良いかもしれない。

特にトラブルに巻き込まれることもなく無事に終わり、案外こんなもんなんだなと他人事が自分事に降りてきた感覚があった。楽しかったかと言われたら別に楽しくはなかったけど、参加して良かったと思う。当然ライブの方が数百倍楽しいため、心置きなくライブを楽しめる生活を取り戻せるようにこの先も政治家の暴挙には噛みついていく。


つぎ国会前でアクションがあるのは4/19(日)の昼とのこと。ぐるぐるしてる人、一度エイヤッと行ってみるのもアリですよ。もちろん国会前でなくてもね。

『NO WAR!憲法変えるな!4・19国会正門前大行動』( #国会正門前大行動0419 #19日行動 #憲法改悪反対 ) https://sogakari.com/?p=8590

ちょっとだけベーシスト

楽器を買おうか迷っている人の背中を軽率に押してしまうのは、楽器をやっている人間の性(さが)なのかもしれない。最近ベース弾きたい欲が高まってきてさあ、ま楽器ないんだけど、と言った私に、後輩は食い気味に「えっ買っちゃいましょ買っちゃいましょ」と迫ってきた。ついさっき、彼女が弓を買ったら楽器も欲しくなってきて……と告白してきた時に「いいじゃん買っちゃいなよ~」と即答したのは他でもない自分だった。己が使うわけでもないのに楽器を買わせたがる心理は謎だ。

今は昔、吹奏楽をやっていた頃に1年ほどエレキベースを兼任していた。コントラバスと弦の配置が同じなので、上手い下手は別として世のバス弾きはやろうと思えばベースもできるのだ。当時の私はコントラバスよりベースの方が上手かった。コントラバスがあまりに下手で、ベースに持ち替えてようやく戦える。そういう感じだった。

振り返ればそれは無理もないとわかる。メイン指導の先生はクラリネット奏者で、金管や打楽器は毎週のようにレッスンを受けている状況で、我がバスパートは放置されていた。かろうじて年に1回だけプロの先生が来てくれたが、基礎もクソもないような素人中学生にたった数時間のレッスンでどうにかなれという方が無茶な話だ。弦楽器は弓を操る右手が命。管楽器や打楽器との互換性はゼロに等しい。吹奏楽唯一の弦楽器として孤軍奮闘を強いられても、戦う術を満足に与えられなければ埋もれるしかない。トランペットの先生に「存在感がない」と言われたことを思い出すと、誰のせいだと怒鳴りつけてやりたくなる。そりゃあアンタにしょっちゅうご指導いただいてるトランペットの連中は上手くなって存在感バキバキになって当然でしょうよ。

3年生が夏のコンクールで仮引退すると、2年生にベーシストの役割が回ってくる。ベースはダイレクトに指で弦をはじくため、弓という道具を介してコンタクトするより感覚的に演奏できる。アンプの存在はもはやチートと言ってよかった。少し弦に触れれば野太い音が出るし、つまみを回せば爆音になる。電気の力は偉大だ。音を並べるという点においては、ベースの方が遥かに易しかった。

そこで初めて、自分の音楽的センスは自分が思っているよりも悪くないのではないか、と気づくことになる。特に顕著だったのはリズム感だった。テンポが速く裏打ちばかりの譜面を弾くのが全然苦ではなかった。複雑なリズムが書かれているほどテンションが上がった。ドラムと一緒に低音楽器としてバンドを支えている感覚があった。今まで弓をコントロールする右手の技術がないせいで譜面通りに弾けなかったのを、自分のセンスがないせいだと思っていた。思わされていた。

もちろん当時ここまではっきりと自分の状態を分析できたわけではない。でも、感覚的に何かを捉えたからこそ、音楽を続ける選択ができたのだと思う。普段はチューバに掻き消され、いてもいなくても変わらないような演奏しかできない自分でも、ベースを構えればイニシアチブを取れる。その経験が、密かに自分の心を支えていた。今になってようやくそれを理解した気がする。

こうして書くとまるでギタリストの回顧録だが、中学卒業後も続けることを選んだのはベースではなくコントラバスだった。もう十何年ベースには触っていない。ベースの方が弾けたなら軽音部に入る道もあったはずなのに、私はそちらを選ばなかった。たぶん、コントラバスを辞めるのが癪だった。技術があれば、ちゃんと必要なパートとして面倒を見てもらえれば、自分はコントラバスでも戦えるのだと証明したかった。

だから高校は吹奏楽部ではなくオーケストラ部のある学校に入った。コントラバスのいない吹奏楽団は山ほどあれど、コントラバスのいないオーケストラは一つもない。それが理由の全てだった。
(ちなみに、吹奏楽コンクールの課題曲のスコアを見ると、コントラバスオーボエファゴットには「(option)」と記載されていたりする。別になければないで問題ないよ、ということだ。オケではあり得ない表記である)

結果的にオケを選んだのは大正解で、最初からオケでバスやってたら絶対もっと早く弾けるようになってたやん、と思ったが、だからといって吹奏楽アンチになったわけではない。恨んでもいない。むしろ、吹部との関わりはずっとある。定演のOGOB演奏企画にはほぼ毎年参加しているし、弓を貸したり弦を張り替えに行ったこともある。妹が後追いで入部し、いろんな本番に顔を出したりサポートとして携わったことも、今のOGとしての立場に繋がっているように思う。歴史上、卒業してからもコントラバスを続け、かつ吹部に関わりたがるような卒業生が私しかいないようで、バスのことは喬林へという回路が先生の中に誕生したらしいことは恐れ多くも光栄なことだった。

自分が現役の頃は、弓は定期的に専門店に毛替えに出さなければならないということを誰も知らず、松脂でベタベタになった弓毛を水道水で洗っていた。それが今では演奏中に腰掛けるバス用の椅子(それこそoptionだ)を用意してもらえるまでになった。素晴らしい変化だと思う。私が関わることで、現役の子たちを取り巻く環境が少しでも良くなればいい。私が舞台上で暴れることで、コントラバス弾いてて楽しそうな奴いるじゃんと思ってもらえたらいい。ずっとそう願っている。

ベース弾きたい欲の高まりを恋人にも話すと、一言「買う?」と返ってきてビビった。彼も元バス弾きなので、どうやら自分も弾く気らしい。「スラップできるようになりたい」と買うこと前提の発言をされ、とりあえず今月はコーヒーメーカー買ったからダメ、と未来に引き延ばした。中古だったらアリかも、と楽器屋のホームページを見ている自分がいる。

第二章 宮崎

父の還暦祝いと称して家族で宮崎に行った。なんと旅費はすべて退職金から出してくれるという太っ腹な旅。ありがとう父、主役なのに…………

宮崎を選んだ理由は、一時期住んでいたことのある思い出の地だからである。父の単身赴任が長引きそうだということで、母と私が追いかける形で東京から宮崎に越したらしい。当時私は3歳になったばかりで、ちょうどマンションを購入したタイミングだと聞く。ローンを人質に地方に飛ばすというカスの人事!!母は結婚を機に仕事を辞めていたのでまだ動きやすかったのかもしれないが、それでも一人も知り合いがいない土地に移り住んで幼子を育てるなんてさぞ心細かっただろうと思う。偉すぎる。社会人になってから何度も思うが、親って偉すぎないか……?

4年弱の滞在中に妹が生まれ、4人家族になって東京に戻った我々だが、それ以来誰も宮崎を訪ねることはなかった(ツアーとかで宮崎公演があれば私や妹は行ったかもしれないが、宮崎ってアリーナ的な会場あ……ります?)

そんなわけで、家族旅行自体も10年以上ぶりだし、みんなで行くなら宮崎しかないよねという具合で行き先が決定。結論から言うと、とてもいい旅でした。


◆1日目

・全員出発の1時間半前に空港に集合したのに、のんびり過ごしすぎて搭乗口に着くのが出発の10分前という奇行に走る。実際羽田の端まで走った。今回利用したのはソラシドエアという九州・沖縄地方を中心に路線運航している航空会社で、LCCではないけどANAJALよりはリーズナブルな感じ。保安検査場から搭乗口までの距離の遠さに、時間で金を買っているなぁと思うのであった。出発遅延にはならなかったので許してください。

・宮崎に着いたのはちょうどお昼。人形が神楽を舞うからくり時計には朧げながら見覚えがある気が。

1時間に一度しか現れない人形たちに、着いてすぐ拝めるとは幸先が良い。ステンドグラスも美しい。

・初日はひたすら南下。久しぶりの父の運転に大丈夫かな?なんて不安がっていたが余裕で無事。そもそも免許持ってるくせに運転できない人間にとやかく言う資格はない。助手席には私が収まり母と妹は後部座席へ。カーナビがない時代は母が(地図をぐるぐる回して読むあの母が)隣でナビをしていたらしくて驚愕。カーナビもGoogleマップもない時代のドライブ、無理ゲーでは。


鵜戸神宮

青い海と空に朱が映える。

・今回の旅行では約20年前の写真と同じ構図で撮りたいと私が騒いでアルバムを持ってきてもらった。微妙な表情ばかり浮かべている自分はさておき、写真の中の両親が若くて面白い。なぜ人は若い頃の姿を見て盛り上がってしまうのだろう。

鵜戸神宮の本殿には”お乳岩”というものがある。海神の娘・豊玉姫が自分の乳をもいで岩に張り付けた跡らしい。そんなことある???まあ神話ってそんなものか…… ゼンケツで得たあっさーい知識しかないので、豊玉ちゃんそんなことしてたんや……と思った。


サンメッセ日南

聳え立つモアイ像

・海のド真ん前だからか風がすさまじく髪がメチャクチャに。ここでもがんばって家族写真を撮る。記憶上では初めてモアイを見た妹が「よくわからないがモアイに対して並々ならぬ感情が湧いてくる」というようなことをしきりに言うので、いつかの前世はイースター島の住人だったのかもしれない。

・”恋人の丘”なるゾーンに撮影用のブース(モニュメント?)があり、せっかくなので両親を促して並ばせる。夕方から天気が怪しく、背後に暗雲が迫っているのを見て「二人の将来を暗示しているのでは」と全員爆笑。私も妹も社会人になったし残りの人生好きなように生きてくれとは思いつつ、できればずっと仲睦まじく過ごしてくれたらと願ってしまうのだった。

・夜はホテル近くの居酒屋で鶏を食べまくった。コンビニに追い酒を調達しに行く道中、ラブホの料金表を見た妹が「えっめっちゃ安くね??」と食いつき、俺たちのちこまるが大人になっちまった……の感情。私は未だに妹のことをちびちゃんだと思ってしまい、そんな言葉知ってるなんて!と驚いては「知っとるわ💢💢💢」と怒られている。

HTE ノャイン

・大浴場前のロビーにセブンティーンアイスの自販機があり、ここの支配人は完全に”理解ってる”と思った。

妹激推しのカラフルチョコ<ミルク> 初めて食べたがうまい。


◆2日目

このカラフルな内装とPOP!

・これまでに経験したどの朝食バイキングよりもテンション上がった。朝食バイキングが下手くそな(食べたいものがなくて9マスプレートにパン3つとサバ1切れ載せて終了みたいな状態になる)ことでお馴染みの私でもいろいろ食べられた。全員食べ過ぎて昼食はほぼ抜き。

・2日目はひたすら北上。宮崎の高速道路は1車線で走りにくいとイラつく父。確かにトロい車がいても抜かせないので後続が詰まるのである。追い越し車線も時々しか発生しないのでやきもきすることが多かった。せっかち気質の人間が運転席と助手席に座るとこうなる。


高千穂峡

物凄く深い谷

・山道を歩く日に限って雨!!有名な真名井の滝を目指し、大自然に圧倒されながらちまちま歩く。昔ここを訪れた時は父方の祖父母も関西から来ており、確かその日に帰ってしまうから最後一緒にボートに乗りたいと私が言った。そしてめでたく手漕ぎボートに乗り、祖父の漕ぐボートは滝に突っ込んだ。それだけは今でも覚えている。
そんな思い出のボートを求めて乗り場に行くと、料金表には30分で5100円の文字。一同スン……となり協議することなくUターン。3000円だったら迷っていたので、かえって潔かった。20年前はいくらで乗れたんだろう。


高千穂神社

・谷から這い上がり地上へ。タイミングよく他の参拝客がいない時に境内に入ることができ、静謐と呼ぶべき空気を全身で感じた。

これが本当のデカ杉(やかましい)

・この巨木の他にひとつの根で2本が繋がっている夫婦杉と呼ばれる杉があり、この周りを手を繋いで3周すると未来永劫いい感じでいられるらしい。我々姉妹は当然両親を促し手を繋がせた。嫌がりそうに見えて意外とこういうのは素直にやるタイプの父である。母は見るからにやりたいタイプで実際中身と乖離がない。仲良くグルグルグルと回り、これで昨日の暗雲は帳消しになったと笑っていた。

・ドライブといえば音楽!Bluetoothを繋ぎApple Musicで曲をかけまくる。4人のうち母だけはあまり漫画やアニメを嗜まないので、置いてけぼりにしないよう合間合間にユーミンやらサザンやらプリプリを挟む。エロティカ・セブンって歌詞ヤバいけど旋律はメチャクチャいいよね。

・夕飯は宮崎牛専門店 大淀河畔みやちくにて。普段あまり牛を食べない(牛肉たけぇ!!)ので、立派な牛肉を食べさせてもらって感謝の念が止まらない。なにせ目の前の鉄板で肉を焼き、布のエプロンを店員さんが結んでくれるような店である。コースの料理はどれも洒落ていて凄かったし、料理を盛る皿も凄かった。器って大事なんだな…… 分厚くてちゃんとしたどんぶりが欲しい。
実はみやちくも20年前に訪れた思い出の店らしく、記念に家族写真を撮ってもらう。母は帰り際に20年ぶりに食べに来た、凄く美味しかった、と調理担当のお姉さんに話しかけていた。その人は私と同じくらいの年頃だったので20年前は働いているはずがないのだが、にこやかに母の話を受け止めてくれていた。

・部屋に戻ってごろごろタイム。2泊3日はあっという間だ。一生忘れないわ、と私は言った。そりゃよかった、と返事があった。
いつか、いつか誰かが欠けた時、きっとこの4人の旅を思い出すのだろう。そう考えたら胸が詰まって、その夜はひとり枕を濡らしたのだった。


◆3日目

・ある意味この旅行の大本命、昔住んでいた家の近所を巡るの巻。何故か今でも住所を諳んじることができるため、カーナビの入力でドヤ顔を披露。マンションは記憶の中とほぼ変わっておらず、私が泣き叫んだ挙句気絶したという歯医者もまだあった。少しだけ通っていた小学校には大人の足では一瞬で到着。妹が産まれた産院は残念ながら廃業したか移転したかで跡形もなく、たぶんこの辺だったと思うという両親の証言を頼りに妹は知らない風景を写真に収めていた。オタクなのですぐ聖地巡礼とか言ってしまう。

母がつわりで幼稚園のお弁当を作れなかった時期、父に買ってもらっていたセブンのたまごサンド。当時の店舗がまだ現役で嬉しい。

フェニックス自然動物園に行き、その後母の友人と会う。ン十年ぶりの我々姉妹の姿に開口一番「どっちがどっち!?」と言ってきて笑った。物凄い陽の気。

・上記の友人に江田神社には絶対行った方がいいと猛プッシュされ、近くだったので急遽行くことに。イザナギノミコトとイザナミノミコトを祀っているパワースポットらしい。宮崎は神様だらけだ。

そういえばどっかのSAで天鈿女命の像を見た。小夢っち……(ゼンケツをご覧ください)

・私の好きな食べ物ランキング第1位はハンバーグです。

最高!!!!

帰りは行きの教訓を生かし早々に検査場を通過。正直羽田がデカすぎる。
何かと食べ物を持たせたがる母のおかげで土産はとても充実していて、とても体重計に乗りたくない。

ありがとう宮崎。
次の旅行もまた4人で!

『転職の魔王様2.0』を読んだ感想という名の暴れ


◆1話
・カフェミーティングとホリデーバーベキュー嫌すぎる。絶っっっっっっ対にこの会社では働きたくない。

・ドラマ化が決定した後にこの2.0が書かれたというのも驚きだったし、ドラマ用に書き下ろされた話でドラマ化しないってアリなんだ……という点でもびっくりした。確かにドラマの魔王でさえも介入する隙間があまりなさそうな話ではあるかもしれん。

・食事の前に丁寧に手を合わせる原作来栖さん、推せます!!!!靴底のゴムみたいなステーキ食わされてる千晴本当にかわいそう。

・<なんか苦手>の<なんか>の部分を具体的に考えて分解していくって結構大事な作業ですよね。漠然とした不安とかもそうだけど、何がどう不安なのかよく把握できてないから不安、みたいなことは往々にしてあって、無駄にぐるぐるしないためにはピンポイントで理由を特定しないとなぁという。エレンさんが「嫌」をずらずら列挙するところ清々しかった。いったれいったれ!


◆2・4話/ドラマ7・8話
・ドラマでは皆川さんの担当を広沢さんにするために年齢の設定を変えた部分もあるのかな?と思った。子育てをする人を支えるために独身者や子どものいない既婚者が負担を強いられる、という構造を強調するための改変というか。
(以下個人的な愚痴)(一人にしわ寄せがいかない仕組みを整えるべきなのは言うまでもないし、穴埋め手当出すべきじゃない?会社が……人員補充がすぐにできないのは百歩譲ってわかるとして、仕事量が1.5〜2倍になってるんだからその分余計に金もらわないとやってられんだろうがよ)(以上個人的な愚痴)

・ドラマ版では不審者ポジションで小出しにされてた天間、原作では潔く中途採用CAとして登場。正直女の立場だと川辺で一息ついてる時に絡んでくる知らない男の存在とかストレス以外の何ものでもないので勘弁してほしい。原作の方が天間の求職者への身の砕き方に対する周囲の恐怖感情やドン引きっぷりが描かれていて、サイコパスっぽさがあるのが良かった。

・原作来栖が千晴は天使に導かれて破滅するパターンだろうとあっさり言ってのけるの、”生産者の顔”っぽくないですか?「わたしが導きました」的な。この後の4話で、魔王ではなく天使に導かれてしまった場合の千晴というifとして皆川さんが出てくる構図は結構好きです。主人公のifが好物。4話の終わりで来栖が機嫌がよさそうに見えるのは、やっぱり〈気持ち悪い社畜〉を他の誰でもない自分が導くことができたからですよね〜?

・石岡が絶体絶命のピンチで幕を閉じる原作、容赦なくて変な笑いが出た。ドラマでは千晴が持ち味を見つけ出してくれてよかったね。

・天使の異様とも呼べる献身ぶりが裏目に出るパターンも描くのはフェアで良い。じゃないと内定率100%と引き換えに襲撃されたり周囲から〈なんか苦手〉と思われてる魔王が流石にかわいそう。


◆3話/ドラマ6話
・八王子正道は宮野真守にお願いしましょう!って言い出したの誰?wwwwwwww 原作の王子はそこまでテンション高くないはずなのに宮野で脳内再生されるから凄く騒がしい気がしてしまう。原作が原作なのに侵食してくるんじゃないよ……

・原作4話で広沢(こちらは呼び捨てにしたくなる)が、いつか人生を振り返った時に第一章、第二章みたいに考える〜的なことを言っててそれが凄く印象残ったんだけど、もしかしたら元々は来栖の言葉だったのかもな……と、「転職は人生の章と章のつなぎみたいなものだ」という台詞を受けて思った。

・千晴、完全に来栖の無礼な言動の通訳兼フォロー役になっている。来栖手当あげたい。

班長の肩書きを受け入れた結果ノルマ未達の部下を怒鳴りつけてしまい"なりたくなかった上司"になってしまう八王子がドラマオリジナルとは。ハッハッハ〜えぐいことしますな。でもこの展開が挟まることでより独立という選択の「その手があったか……!!」感が増した気がする。ドラマだと千晴の「八王子さんが変わることなく楽しく生きられる世界の方が優しくていい」が来栖を刺激し、その来栖が八王子の背中を押すという構成になってたのがアツい。


◆5話/ドラマ10・11話
・千晴に来栖を説得するよう言い置いていく児玉、手塚慧的な狡さがある。

・原作だと来栖から人生相談に乗ってくれって誘うんですか!?なんだそれは。しかも「誰に相談をしようと俺の自由」から「相談したい人に相談するのは俺の自由」に変わってるし。千晴には詳細を言えないけど千晴に相談したいってどういうことだよ~~~~~~~~

・アフリカでのエネルギー開発、原作だと「野望」でドラマだと「夢」という位置づけの違いが、来栖の分岐に一枚噛んでいるような気がする。なんだろう、夢の方が人に取りつく魔力が強そうだからかな。「夢を諦めたという気持ちは蓋はできても消えない」事故から3年しか経っていないドラマ来栖の方が、ウエットで昔の夢を追うかどうかで揺れているところに生っぽさを感じてそそりますね。原作の来栖は千晴に話すまでもなくサクッと児玉を振ってて「あ~ハイハイあんたってそういう奴よね」って感じ。この差。

・千晴に「覚えている?」と訊いてその答えをコイントスにする来栖嵐お前よォ~~~~~!!!!2年間(!!)千晴に言わずにいた理由を「覚えていてほしくなかったから」と答えたけど、本当は覚えていてほしかったのだということを千晴の「覚えてません」を聴いて気づいてしまったということか。グオオ。人助けをしたと悦に入ってほしくなかったから忘れてくれと願ったというのもかなり刺さるし、、、、、

・原作くらいの救済度だと助けた側が覚えてなくても無理はないか…… 原作者さまがここは改変してほしい(ドラマ版の来栖が原作と同じように「覚えてません」と言われるのは酷だ)と仰っていて確かにな~と。ここ若干来栖と千晴の会話がすれ違ってるんですよね。千晴は杖をついた男の人を助けたことは覚えているけど、顔や交わした言葉は覚えていない。そういう意味での「覚えてません」なんだけど、いかんせんそれしか言わないもんだから来栖はたぶん助けたこと自体を忘れられていると解釈してるんじゃないか?かわいそうに…… ドラマはドラマで、おんぶで階段上るわ雨宿りしながら顔を合わせて会話をするわそれなりの時間一緒に過ごしてたのに一切あの時のことを思い出さない千晴の鈍感さも面白くはある。最終的に記憶の蓋が開いてよかった。

・「プロポーズですか」って原作にもあるのかな~♪と思ってたらまさかのKISS——
ネクタイ締め上げて唇ぶち当てるのヤベー女で笑った。突然唇を奪われた来栖の対応がパーフェクトすぎて好きになっちゃうな……「父親みたいなことを言わせるな」も「そういうことは、ちゃんとした相手と同意の上でしろ」も「あと、今の、普通にセクハラだから」も良い(全部やん) 被害者としての怒りよりも、千晴が自分のキスが「覚えてません」のお詫びとして機能すると思って行動に出たことへの怒りが勝っているのが凄い。実際の千晴の意図はともかく。
もし実写版でやるなら、「なんでもう少し自分を大事にしないんですか」とここまで敬語で、「父親みたいなことを言わせるな」から原文ママのタメ口切り替えでお願いします。

・「忘れてください」と言う千晴に「嫌だよ、忘れてやらない」と吐き捨てる来栖嵐さんメロすぎる。「忘れない」じゃなく「忘れてやらない」がミソです。いぢわる、、、すき、、、、、覚えていてほしかった女に忘れられていた男が、その女に忘れてくださいと言われて忘れてやらないと返すのあまりにも良い。今すごいキモい顔になってる。

・「手を出したら殺す」と来栖に凄む社長が容易に想像できてしまった。「グー?パー?それとも~」の部分かなり石田ゆり子を感じる。

・「今度、杖で一発殴ってくるよ」←やばい

・来栖は冗談だと言ったけど、もし千晴があの時のことを覚えていたら二人で大阪に行くのもアリだって結構本気で考えてたってことですよね?????原作者さま曰く「千晴が覚えてなかったことが来栖の選択を大きく変えてしまう」とのことですし、、、遠いところへは行きたくないというあの来栖が千晴と一緒なら大阪に行ってもいいと、、、、、事件ですよこれは、、、千晴、、、、、、、

・フォロワーさんも言ってて本当にそうなんですけど、千晴の「もう一度『それだけじゃないです』と言います」は図書館戦争でいう「帰ってきたら好きって言いますから」でオタクは爆発四散した。チクショ~来栖嵐の余裕ないとこが見たい。千晴に狂わされろ。

・ドラマ版の握手した手を引いてそのまま片腕で抱き締めるやつも大発狂でした!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ただの部下にやることではない。


ひとまず以上!
噂によると3.0も大変なことになるみたいです。
~つづく~

『転職の魔王様』を読んだ感想という名の暴れ

タイトルは↑ですが、内容としては「この原作からあのドラマになったのヤベ~~~」の要素が強めです。原作ファンの人はそっ閉じ(死語)した方がいいかも。初めて触れたのがドラマ版のためドラマ版を親だと思っているオタクの文章です。


まず全体的なびっくりポイント▽

◇魔王様が敬語じゃない
来栖さんバリバリタメ語ですやん!??!?!!!?これが一番の衝撃。原作勢もドラマ見て逆方向からぶっ飛んだのでは?と思いました。マジか~~~~~凄い改変だな。でも個人的には大変ありがたい。何故なら、年上年下関係なく他人と一線を引くように敬語で喋る男が、こちらの不意を衝いてタメ語を出してくるのが大好きだからです。ドラマ最終話、来栖が”千晴の教育係”から”迷える羊”として面談を受ける側になった時にするっと敬語を解いてタメ語で話し始めてギャー――――――――――――――!!!!!!!!となった。

◇千晴と出会うタイミング
実は出会う前に出会っていたというオタクの大好物、原作とドラマで時系列の入れ替えがあり、正直ドラマの脚色が私好みすぎて原作を物足りなく感じてしまいました申し訳ございません。
原作だと来栖は先にシェパード・キャリアに登録し、洋子さんからスカウトされた帰りに千晴と出会う。ドラマだとこれが逆で、千晴に出会って生きる気力をもらったからシェパード・キャリアに登録した(そしてそこが彼女の叔母が経営する転職エージェントだった)という盛り盛りのエモーショナル展開になっている。原作が「偶然」だとしたらドラマは「運命」くらい違う。明らかにドラマの来栖の方が千晴に対して一介のCAの域を超えた行動をとっていたのは、ドラマの千晴が来栖の圧倒的救済者として描かれたからなんすね。原作だと転んだところを助け起こしてもらったくらいの恩だけど、ドラマは「ささやかな奇跡を見せてくれた」だからそりゃクソデカな祈り感情も抱きますわ…………(納得)となってる。面接当日に実家に迎えに来る、元職場に乗り込んで元上司に圧をかける、車がそばを通っただけで一瞬すくむくらいトラウマが残っているのに車道に出て「(殺したければ)どうぞご自由に」とか言う。やる気満々やんけ。脚色上手すぎん?おんぶ…………晴れ女………………雨が降ると思い出す……………………

◇シェパード・キャリアの規模
本社だけでCA20人もいるの多いな!?その分ネームドキャラは少なめ。犬飼くんも山さんもドラマのオリキャラだったのか…… 広沢さんが結構若くてびっくり。まだ2.0を読んでいないので皆川さんの回がどんな感じかわからないのですが、山口紗弥加さん演じるカラッと明るいベテランお姉さまのイメージが強すぎて原作の童顔広沢を上手く脳内に描けずにいます……
(面談室はドラマみたいに個室がいいな、笑。広い部屋パーテーションで区切っただけだと他の求職者に聞こえそうで嫌じゃない……?)

◇横山
原作横山、後輩だしガチめに来栖のこと嫌いじゃん。かわいそうに、、、ドラマ版は前田公輝に当て書きしたような、ちょっと軽そうに見えて超シゴデキな優秀営業パイセンになってて感動。涼しい顔で無茶苦茶をやる後輩に振り回される苦労人的な要素が加わったことでとても美味しい味がします。やぴぃっ!


各話の感想▼

◆1話
・原作の来栖は襲撃なんて物騒な目には遭わない。普通にシェパード・キャリアで千晴と再会。これ、「来栖さん襲撃してもいいですか?」「いいですよ!」の合意があってドラマではああなったってことですよね?勇者だ。原作者さまがTwitter(現X)ではしゃいでらしたので、割とノリノリのOKだったのかなと想像。しかも、「来栖は走って逃げることができないから襲われてもその場で応戦するしかない」と解説までしてくださって神…… (原作来栖は踏ん張れないから戦えもしないらしい泣……) 完全に襲われ慣れてる杖捌きで笑っちゃったけど、そもそも襲われるような生き方をしない方が良いと思います!!!!
あと全体的に、ドラマ来栖の方が足の回復度が高い気がする。歩くスピードもそこそこあるし、、、

・甘いものに目がないこと、それを特に隠しもせず周知の事実であること、ゆえに割と簡単に買収できること、これらの追加設定が毒舌鉄仮面に人間らしい一面を与えている。最高。

・千晴が前の会社でどう働いていたか、ドラマでは千晴の口から来栖に語られるけど、原作だと特にそういう描写はない(けど来栖は大方察している)んですね。一之宮企画に見学をねじ込み千晴の心を完膚なきまでにへし折るドラマ来栖は原作に比べてだいぶアグレッシブで、後の話を読んでも結構来栖を動かす方向の改変が多い印象。それに伴ってちょこちょこ「都合が良すぎるだろ!!」とツッコミを入れざるを得ない展開もある。1話だと、ジーヴズの面接の日に社内表彰式がある、しかもちょうど千晴たちが着いたタイミングで始まる、とか。そのおかげで来栖のキレぶりが発覚するのでオタクとしてはHappyですが……

・「あなたの人生、このままでいいんですか」
原作では1話にしか登場しないこの来栖の台詞を、ドラマでは核に据えて毎回求職者のスイッチとして機能させたの英断すぎる。ずっと「あなたの人生、このままでいいんですか」と問い続けた来栖の言葉が最終話で「あなたの人生、このままでもいいんじゃないですか」に変化する(そしてそれが自分自身への答えになる)というの、あまりに構成として美しくないですか?連ドラの終わり方として大正解を叩き出しているというか。この毎回の決め台詞はてっきり原作の様式だと思っていたので、ドラマオリジナルだと知ってぶったまげました。パネェ〜〜〜

・原作の来栖メチャ笑うやん!!!!!!!!!!

・面接辞退、原作では両親おこで泣いちゃった。ドラマでは全部正直に話せて認めてもらえて良かったね、、、この改変は、世の中のたくさんの千晴たちの肩をそっと抱くための改変なんだと思った。


◆2話
・食事の途中で別れ話を切り出してそのまま会計もせず言い逃げするドラマ克行最低やな〜と思ってたけど、大事な話をLINE(的ツール)でそそくさと済ませようとする原作克行もなかなか酷い。

・宇佐美さんにデカい声で喚かれて人目を気にするように席から立ち上がるドラマ来栖がツボ。普段常識欠けてる側の人間が常識的な振る舞いをしてるの見るとウケる。

・合コンのくだり、がっつりドラマオリジナルwww(それはそうすぎる) 来栖がいかに甘いものが好きか、仕事だからとか関係なく相手の心情を考えない辛辣な物言いをする人間か、ということが補強される描写、素晴らしい。

・「大人を舐めるな」のくだりグッときた。原作はこういうモノローグに近い地の文に静かなエネルギーがありますね。

・バイトに探偵まがいのことさせてまで宇佐美さんに元カレが二股かけてる現場を見せつけようとするドラマ来栖、なかなか世話焼きでは???犬飼くんを釣った犬のキーホルダー自腹ですよね???ここで来栖の中に「誤爆」という概念があることがわかるのが大好き。宇佐美さんが元カレ引っぱたくのは止めないけど元カレが宇佐美さんに手を上げるのは阻止する来栖さんマジでさ、、、、、

・部屋で読んだノートから宇佐美さんに向いてる仕事を発見していたというオリジナル展開(良き)

・原作来栖の土下座、本当に美しいのかな。こっちの来栖はこうやって千晴を翻弄するんだ…… 自分も土下座の練習した方がいいのかと悩む千晴、真面目でかわいいね。


◆3話
・原作来栖はリュック派!でも杖ついてるならそうだよねと思う。どう考えてもドラマ来栖の手持ち鞄は邪魔だろう。

・ドラマ版の魔王とその弟子、神出鬼没がすぎる。偶然遭遇した求職者の元同期に同期会を企画させるのはまだわかるとして、なんで日時と場所まで把握してるんだ?聞き出したのか?

・お酒を飲まない理由、原作来栖は脚を悪くしてから控えるようになったとのこと。ウオオ~~~~!!最初アルコールって脚に良くないのかな?と思ったけど違いますね。酔って足元がおぼつかなくなると危ないからですね。バリバリの商社マンだった頃は飲み会とかも積極的に参加してたんだろうなと想像すると切ない。ドラマ来栖は「苦いからイヤ」という赤ちゃんみたいな理由でかわいい。

・先に謝ってから来栖の左足踏んづける原作千晴、いいぞwwwww タブー視しない、腫れ物扱いしないってことだもんね。縮まる距離感……good……

・面接を始業前に変更してもらえた旨(正確にはちょっと違うが)をメールで連絡する原作来栖が圧倒的に正しい!ドラマ来栖!なんで会社まで来て口頭で伝えようとしてるんだ!笹川がその時間まで会社にいる確証ないだろ!何時から張ってるんだ!

・原作は「他人がつけた星に囚われるな」、ドラマは「偽りの仮面を外して働け(るように俺がサポートします)」って感じかな。ドラマでは来栖が求職者に自分の過去を吐露していて、それが次の4話の布石にもなってるのが連ドラの味付けだな~と。笹川のことを千晴に似ていると言ったけど、自分自身にも重ねてたんじゃんね、、、、、このシーン、普段求職者相手には「私」を使う来栖が「俺」と言うのが大好き。CAとしてではなく来栖嵐個人として話をしているのが一人称でわかってしまうところが。

・猫を愛でてる動画がバズる魔王、ビジュアルが成田凌なので仕方ない。必然。


◆4話
・剣崎莉子さん、現状来栖嵐の最初で最後の元カノ疑惑。ドラマでは「……莉子」と同僚がいるにもかかわらず名前呼びをぶちかましてましたが、原作では元カノが来てると伝えた千晴に露骨にめんどくさそうな態度。で、思いました。千晴は「元カノ」としか言ってないのに来栖は誰が来たか理解した。それはつまり、迷う選択肢がない=莉子としか付き合ったことがない ということなのでは……!?と。ギェー。

・莉子が帰った後前髪ガリガリ掻き上げてぶすっとした顔する原作来栖の人間味ィ!

・原作だと莉子側の心情(『いつも全力疾走だった。そうでないと、来主に興ざめされるような気がした』)が明かされていて、遅かれ早かれ別れる二人だったのかもなと思ったり。ドラマでは怪我をして前のように動けなくなった来栖が莉子から身を引こうとしていた感じがあり、莉子は莉子でそんな来栖を支える重荷から逃げ出したくなっていて、もしかしたら事故がなければ続いていたのかも……と逆の印象を受けた。

・あんな冷めた感じで実は面倒見のいいドラマ来栖、学生時代はゼミ長やったりバレー部の部長やったりしてたくらいだから、もともと人や組織のために動くことが苦じゃないタイプなんだろうな。

・「彼女を幸せにする覚悟はあるんですか」って元カレが今カレに訊くのごめんだけどだいぶおもろい(失礼) 原作だと決裂ではなくふわっと別れてるから、来栖も未練や悔いなくドライな感じでザクッと電話かけてくるわけですね。6年も経つとそうなるか。来栖が莉子を、千晴が周介を説得してそれぞれが「あなたの人生、そのままでいいんですか?」の決め台詞を放つのはドラマの見せ場としてはアチチチチで良かった。バディものってこういうのが熱いよね。まあこの二人はバディというよりは師弟っぽいですが……

・「よーいどん!」マジ何?


◆5話
・ドラマ版、試用期間短すぎやしないか!?千晴が面談に来たのが6/30、戸松さんの履歴書を印刷した(?)のが8/1ってことは、見習いCAとして精々1ヶ月くらいしか働いてないと思うのですが……同じ業界の中途ならともかく未経験でそれは大丈夫か???原作は戸松回で1年経過、こっちはこっちで試用期間長いなと思ったけど全然現実的な設定。

・原作来栖が「つらい」でもなく「苦しい」でもなく「しんどい」という語彙をチョイスするの、なんかこう、たまらんものがある。

・エッ原作の魔王お正月休みに旅行とか行くタイプなんだ、、、、、衝撃。しかもちゃんと職場にお土産買ってくるとか。

・5話、原作もドラマもいいな〜。原作の好きなところは、千晴が来栖はずっと求職者に対して祈っているのだと気づくところと、魔王様の評価が「慈悲深い」に書き換わるところ。ドラマの好きなところは、「合わない仕事は人を殺す」というコアメッセージが来栖の口を通して発せられたところ。あと「私がいいと思うキャリアアドバイザーを今からやります」の後に「あなたが教えてくれたんです」って付け足すところ。原作だと「私がいいと思うCAの仕事を、今から〜」なのがドラマだと「キャリアアドバイザーを今から〜」になってるのも好きですね。「キャリアアドバイザーをやる」って日本語として正しいかと言われたら微妙なところだけど、ワッと勢い込んで喋る時に出てくる省略としてはよくわかるので。

・お酒を控えているのに千晴を飲みに誘う原作来栖、千晴がいてくれれば飲めるってことですか………??!!?!?!


ひとまず以上!
こんなペースで2.0、3.0に辿り着けるのだろうか?
〜つづく〜

幸福論と死生観

ご用意された席がすっごい前で、これ源さんから私の顔が見えてしまうということでは……と震えた(?) そらそうやろ。

以下、「Gen Hoshino presents MAD HOPE」5月15日@愛知(1日目)の感想文です。がっつりネタバレ。

▼全体的な感想
・源さんのライブは耳が痛くならないのが最高。専用の耳栓が存在するくらい、爆音で耳がイカれそうになるのがライブというものだが、源さんは恐らくバンドの音がどう聴こえるかという点についてかなりこだわって作っているんじゃないかな〜と思う。詳しいことはわからないがとにかくありがたい。

・淳吾さんのベースが冗談抜きで内臓に響いてきてビビった。こんなに臓腑が震えることあります???

・見るたびにヘアスタイルが変わる長岡亮介といつ見ても変わらない三浦淳吾が風神雷神のように星野源の両サイドを固めており、眼福。

・バンドメンバーにヴァイオリン・ヴィオラ・チェロがいるの嬉しすぎて、、、、、私は自分が弦楽器をやっているのもあって、YELLOW DANCER〜POP VIRUSあたりのストリングスがキレ良く活躍している楽曲が大好きなんですが、最近の源さんの曲は打ち込みやミニマムな編成が多いので若干寂しくもあり。なので新曲『Star』は久々の弦楽器参加で嬉しかったし、ライブでやるのに他の楽器で代奏じゃなく本物のカルテットがいるのも嬉しかった。さらにさらに原曲では弦がないものがライブver.として弦が入った編曲になってるものもあり、とにかく私が嬉しいバンド編成でした。

・武ちゃんのサックスにさらに磨きがかかったような気がした、、、、、エグかった。普段はニコニコと可愛らしい人が楽器持つと別人になるやつ本当に素晴らしい。

・ドラムが伊吹さんという方で、バンドメンバー紹介の時にビャッとなった。源さんの声で聴く「伊吹」はさ……

・源さんからの「一緒に!」が多くていっぱい歌った。リアセの時は最終日以外まだ声出しが許されていなかったので、心のうちで叫ぶことしかできなかったなぁとぼんやり振り返るのだった。

▼個別の感想 ※特別思うところがあったものだけ
・ナレーション寸劇(←適切名称何?)
なんか伊吹みたいな口調のサルと志摩みたいな口調のヒトが出てきて密かに興奮してしまった。ごめんなさいMIU404のオタクなんです。志摩一未から星野源に転がり落ちた人間なんです。ありがとうございました。
種崎さんの少年声、良〜〜〜〜〜オファー来た時の情緒、お察しします。源さん絡みだと雅マモルの印象しかない宮野真守氏ですが、こちらではカッチリ真面目に声優さんだった。

地獄でなぜ悪い
地獄でなぜ悪い』は!!!!星野源の曲です!!!!やってくれると信じてたぜ!!!!
この流れは……と察した時は泣きそうになったものの、曲が始まると大丈夫になった。源さん、本当に普通にそこに現れて普通に歌い始めて、紅白の時とは全然違ってて、私自身もあの時の激情は通過し終えたのだと気づいたのだと思う。忘れないけども。

・喜劇
「朝陽が登るわ ああ」のところで頭上に太陽が現れ、その光を戴く姿の神々しさに呆然としてしまった。そんなミラーボールの使い方あるんだ。

・Ain't Nobody Know
溜息と共に会場の湿度が増した、笑 色気というかエロスが凄まじい。ぼかしたりしながらゆっくり舐めるように撮るカメラワークもまた良い。

・POP VIRUS
MC若〜〜〜!!!!このツアーのためにリリック書き下ろしてくれたらしい。感謝──────
私は歌詞の聴き取り能力がゴミカスなのだが、「俺もこの場を盛り上げていく」的なフレーズの後に「ラストマイルの志摩みたいに」と言っていたのだけは鋭敏にキャッチできた。え???観てくださいました???
冒頭のいきなりヴァ──────!ってなるとこで照明が一気に反転して真っ白になる演出大好き。

・恋
ライブの序盤の方で(もしや今日『恋』をやるのでは……恋ダンスをいつか覚えようと思ってはいたがこのツアーの前に踊れるようになるべきだったのでは……)と発生した不安は見事的中。踊りたかったですね〜!!!!でも後奏で踊ってる源さんがキレキレ so cute だったのでもう良しです。

・くせのうた
ギターうっめぇ、、、、、弾き語りになるとしみじみ思うがギターうめぇ、、、、、、、「楽器を弾いている」とかじゃなく「息をしている」みたいな感じ。途中アカペラになって、伴奏なしで聴くに耐えうる歌を歌えるって凄いなぁとまたしみじみ。並ぶ音が全部心地良かった。ケツ楽しみました。

・Sayonara
祈るように聴いた。真っ赤なライティングで血塗れのようだった。この曲だけ唯一サビの部分で源さんの声が聴こえにくかった気が。
原曲にはないストリングスのアンサンブル、噛み締め…………

・Mad Hope
エレキギターをかき鳴らす源さんかっこよすぎて脳味噌沸騰してもーた。『Gen』がリリースされてこの曲を聴いた時、序盤のサックスソロにビビってたらさらにその後エレキギターのソロ(しかも2本鳴ってる)が襲いかかってきてヒ〜〜〜!!となっていたので、星野源長岡亮介のバッキバキのギターで昇天した。ふたりが背中合わせ気味になって弾いてるところヤバくなかったですか???そんなフィクションみたいな絵面を、、、助けてくれ、、、、、、
(余談:ライトの点滅があまりに激しくて倒れる人が出ないかちょっと心配になった)

・Star
「好きを源に」レスポンスチャレンジ成功!!!!

・2
サイドのパネルに突如爆イケお姉様が現れて度肝を抜かれる。お初にお目にかかりますイ・ヨンジ様…… ラップには全然明るくないですが、声音がかわいいな〜と思って聴いています。

ドラえもん
星野源って国民的人気アーティストなんだ…… いやとっくに知ってるんだけど、ドラえもんという日本人ならほぼ100%知ってるキャラクターがライブに(声で)出演するというのは、コラボレーションの規模がデカくて途方もない気持ちになるというか。
みんなでドラえもんを呼んでね、のくだりで、「声が出せない人は心の中だけで大丈夫だからね」みたいなことを言葉にして言う源さんがとても源さんだなぁと思いました。『家で踊ろう』じゃなく『うちで踊ろう』を作る人だもんね。

・創造
演奏ない人はゲームやってて大丈夫ですっつって本当にピコピコやったまま曲が進行していくの最高。私はSwitchが欲しいという感情を抱いたことがないので嘆きの具合がよくわからないのですが、とりあえず源さんに当たることを祈っておきました。客席から飛び出した質問「もらえなかったんですかー?」を拾う源さん。確かに夫婦揃って看板を磨いているのにね……

・Week End
初めて生で聴けた〜!嬉しい。こんなウッキウキになれる曲を作れるの凄い。直近のANNで「自分にはもう週の感覚がないのに土曜の夜の気持ち(少し寂しいけどまだ明日も休みだという安心と高揚みたいなやつ)は理解できる」みたいなことを言っていたのを思い出した。私はこのライブのために木金と有休を取っているので既に最高のweek endでした。

・ニセ明
源さんの時より黄色い声が上がるの草。歓声というより悲鳴に近いのがツボ。途中で「待ってニセのこと知らない人いる……?」って突如不安に襲われてて笑った。ここに来てる人は大抵知ってるだろうけど、もし事前情報ゼロでニセを目の当たりにしてしまった人がいたらぜひ感想聴かせてほしい。ニセさんの持ち歌が『REAL』か『Fake』の2曲になってなんかポケモンみたいでウケる。

・Hello Song
ライブのラストにこれ以上相応しい曲はない。最後のロングトーンが打ち上がっていくロケットのようで、清々しくいつかまた!と思えた。

▼まとめ
「これはアルバム『Gen』のツアーではないけど、限りなくコンセプトツアーに近い」というようなことをMCで源さんが言っていたのがよくわかるライブでした。ANNでは『Gen』は自分自身を版画で転写したようなものだと言っていたかな。驚いたのは、歌詞だけでなく寸劇を通しても強いメッセージを放ってきたこと。意味と幸福の間には何の関係もない。そう言い切ったこと。「意味なんか ないさ暮らしがあるだけ」はあまりに有名な『恋』の1フレーズで私も何度か引用したことがあるが、これがソフトに思えてくるのだから寸劇の台詞はだいぶ強烈だった。音楽は「意味」じゃなく「幸福」と紐づいているんだ、というところに帰着するのがなんともエレガントで、なるほどこれが星野源の幸福論かと一方的に納得感を得てしまうくらい確たるメッセージでした。このライブ『MAD HOPE』を幸福論だとすれば、アルバム『Gen』は死生観かな。ここまで辿り着いてまだ先があるのかと思うけど、源さんのことだから私が想像もできないような場所にまた辿り着くのでしょう。「希望がないと 不便だよな」から「希望は 要らないまま」まで来た人がどこに行くのか、現在進行形で追いかけられることは私にとっての幸福です。

ラストマイル劇伴大感謝祭

野木亜紀子×塚原あゆ子×新井順子でシェアード・ユニバース・ムービー作ったで!!と情報が解禁され、これで劇伴が得田真裕じゃなかったら大暴れしてしまう……とやきもきしながら続報を待っていたのですが、無事得田さんでした。大感謝。

最近は公開と同時に劇伴の配信が始まることが多くて助かりますね~!
全21トラック、ちまちま曲の感想を書きました。例によって偏りアリ。

トラックナンバー前のMは、曲名省略のため私が勝手に振りました。


◆◇◆


M1 闇を舞う真っ赤な火の粉

予告でメッチャ使われてたやつ〜!アンナチュラル、MIU404に引き続き印象的な女性ヴォーカルの起用で、このチームの得田さん楽曲だな〜と思った(例えばsilentチームの得田楽曲はマジで全然毛色が違うので)
パンフレット見たら五阿弥ルナさんという方で、お名前ちゃんと把握してないだけで各所でお世話になってた。塚原新井コンビのドラマだと最愛の超インパクトある造語のお歌『Saiai』とか、Nのためにもそうなんですね。得田さんの楽曲だとDestinyのメインテーマコーラス。このドラマ、本編は1話で脱落したのですがメインテーマは好きだった。
ラストマイルでは不穏さや焦燥感を一手に引き受けてくださってありがとうございます……の気持ち。映画を観れば観るほど、この声は筧まりかの残留思念のような強い感情の名残であるように思えてならない。


M2 LAST MILE DAILY FAST

オーケストラのチューニングから始まるのセンスが良すぎて狂いそう。当方オケで楽器やってるもんでチューニングのAを聴くと条件反射的に「始まるぞ……」という気分になってしまうのですが、その僅かな緊張感と高揚感を物語の始まりに、市井の働く人々の朝に、ブラックフライデーの初日に重ねてくるのも痺れる。エレナの乗ったタクシーがシャトルバスを追い抜き、広大な倉庫の空撮に移っていくのに合わせるようにティンパニが入ってくるのいいよね!得田さん曰く、ティンパニをずっと鳴らして巨大倉庫の駆動感を表現しているとのことで、そういうの大好きよ〜!!となった。中間部でパターン変わるところもあるが、基本的にずっと同じリズム同じ音程でベースが進むのが24時間フル稼働の西武蔵野LCっぽい(作中で特に言及なかったけど、Ama…onがモデルならそうだろうしエレナが山崎のデータ削除した深夜2:13もモニターにスタッフ映ってたよね)
個人的に1台のピアノがエレナたちホワイトパス(上)、複数のヴァイオリンズが派遣のブルーパス(現場)のイメージで聴いてます。音の質と人数の差があの倉庫の構図と重なる。Aメロのヴァイオリンがキレッキレで機動力高くて惚れ惚れ。2'29〜のサビはヴァイオリンからチェロまでがメロディに回ってるのかな?これだけ弦の層が厚いのにほぼハモりもなく対旋律もなく、単一のメロディを一斉にみんなで弾いてるのが、ひとつのシンプルな目的のために存在する集団の労働力って感じで滾りますね。完全に西武蔵野LCのイメソン(?)
パンフに書かれてた、弦の生演奏の裏に打ち込みのサンプリング音源を重ねてるってくだりもホァ〜〜〜〜!と思ったので全曲ライナーノーツが欲しいです。
あとどうでもいい感想、最初聴いた時イントロ部分変拍子なのかな?って思ったけど全然そんなことはなかった。なんかピアノを追っかけてると頭の方が4+4+2に聴こえたりする面白いフレージングかも。1回ティンパニ+低弦のリズムの塊を認識すると、ずっと4拍子で進んでるのがわかるのにね。BPMは158(メモ)


M3 届いた荷物は、爆弾だった

M1の発展形。スッハッスッハッスッハッスッハッ←焦る。後半のブラスセクションが迫力あってかっこいいですね。最後の弦楽器ソロ(ソロ?)断末魔じゃん……と思った。


M4 事態の収拾

弦の刻みが1パートずつ重なってじわじわ広がっていくの、ひとつの爆発事件から混乱が波及していく光景を描いているみたいだ。ベースのリズム隊にいるチャッッチャッッチャッチャッチャッって打音担当好き。0'44で拍感変わるところで低音と分離して1人でイカしたビート刻んでるのがバリかっけぇ。って味わってるうちに完全に全く違う拍子の曲に突入して次のトラック再生始まったかと誤認させられる。ちょこっと顔を出すピアノがなんとも不安げ。弦の刻みの発音がはっきりくっきり明瞭でプロはすげぇなぁ……と思うなど。


M5 新たな不安

ここにきて電子なサウンドだ〜と思ってたら悲鳴みたいな弦楽器ギャーンぶち込まれてびっくり。妙に爽やかな推進力もあって、不安があろうが止まれないんじゃこちとらみたいなエレナたちの動き続けてる感じをキャッチした。


M6 悪い羊 ME

なんだこのイーリアンパイプスとチェロの融合体みたいな音色は。MIU404の劇伴オタクを殴りにきたな……
MEってなんかこの並びだと鳴き声みたいで二度見してしまった。「ミュージックエフェクト」でいわゆるジングルのことですね。


M7 #あなたがほしいものは

アンナチュラルもMIUもここまでがっつりパーカッションアンサンブルをメインに据えた劇伴はなかったと思うので新鮮!かっこいい!1'01の駆け降りてくるクォードみたいなやつ好きです。1'14で一瞬全ての音が無になる緊迫感も良い。そんでその後のメロディ弾いてるのヴィオラだよね……?!貴重だ…… スラーで繋がってるのと弓返してるのと明確な弾き分けにハマる。ふたくさり目の上の句(1'02とか)だけディヴィジなのかジグザグが逆になってワワワワってなってるの面白い。通じるのかこれ。1'38〜4つ打ちの心音みたいなビートが入ってくるのと、低弦が4拍目と1拍目にザンザンッて入ってくるのかっこいいですね〜〜〜


M8 MIU404出動

タイトル〜〜〜〜〜!!!??!!?!?!?!アンナチュラルのメインテーマアレンジは『アンナチュラル〜LAST MILE ver.』なのにどうして『伊吹藍』は『MIU404出動』に転生したんだ。片方だけだとバディオタクがうるさいから???『志摩一未』は冒頭のクラップ&ストンプだけよりによって刈谷に重ねられて登場したので大ウケした。刈谷が知ったらキレそう。
懐かしがって聴きながら、1'24あたりからバックのサウンドが『伊吹藍』から変わってきて新章突入するのがアツい。2'00以降の、緊張のピークは越したけどまだ何かありそうで警戒を解けない感じ、ラストマイルっぽくていい。劇中だと山崎の家に突入したはいいけど本人いねえぞってなってるところにこの部分が重なってたはず。確かに紛れもなくMIU404出動。この人たち4年半経ってもMIU404なのホント何?異動は?


M9 止めませんよ、絶対

ラストマイルの劇伴の中でこの曲が一番好きかも……
まず最初、いきなりドカーンと始まるんじゃなくて、深呼吸するようにロングトーンが重なるのが良い。からの、毅然と勇ましい弦楽器のメロディ、そしてそれを運ぶ伴奏。や〜っとついに触れますけど、この「ターンターンタンタンタン(8分音符換算で3+3+2+2+2)」っていう音形を聴くと得゛田゛さ゛ん゛ってなってしまう。実はここまで出てきたM1、3、4も同じ音形がベースで、私はこのリズムがどういうわけか大好きなんですよね。得田さんの曲だと、みんな大好き『MIU404』とか冒頭で触れた『Destiny』、『インビジブル MAIN THEME』など。特に『MIU404』はリズム構成がエグくて脳汁がドバドバ出てしまう。
脱線しました。予告でも必ずと言っていいほど組み込まれていたエレナの「止めませんよ、絶対」という印象的な台詞がそのままタイトルに。頭のメロディ始まるところ、"決死の覚悟"感が伝わってくるもんな…… 裏で微かに聴こえる電子音が倉庫の機械制御のあれこれを連想させる。0'46〜ひと段落して低弦が休んでる間、デデデデデデデデデデデテ……ってずっとうっすらエレクトリカルな音が並んでるの、絶え間無さの表現凄い。1'47〜メロディのフレーズが横に流れてチェロの低音豊かな対旋律が絡むのと、サビに向かってヴィオラがタラタタラタタラタタラタと細かい動きをやってるの好き。そんでサビ前!拍いっこなくなってる!ウオオ!アウフタクトがヘミオラみたいになってるの『MIU404』みを感じてニヤニヤしてしまう。あとスネアの入り方かっこよすぎ。いや〜〜〜このサビめっちゃ良くないですか???たぶんこれ初期の予告では使われてなくてナビ番組でしれっとBGMとして流れてるのを初めて聴いたんですけど、あまりの得田節にウワーーーーーッて声出してしまった。なんて広大な。ホルンのオブリガードも良い。そんでもういっこ好きなのが、よく聴くとジャッッジャッッジャッジャッジャッてエレキギターの音が聴こえるところ。このバッキバキのオーケストラのサウンドの中にエレキギター入ってるのかっこよすぎてヤバい。センスが。3'13〜、ヴァイオリンが(同じ音形×3)+1+(同じ音形×3(最後のやつだけ音変わる)+1やった後1オクターブ上げて(同じ音形×3)+1やってパーカス・低弦とリズムゲームするのも好き。全部好きかも。全部好きです。


M10 葛藤

何の楽器!?!?!?(毎回発生する楽器不明ターン)
2'20〜急に様々な打楽器がロールを始めるのが怖い。


M11 遅延とパニック

だからリズム持ってる楽器の音が怖いんよ!!
こんな風にピアノに不安を煽るようなパート任せるの、自分が知ってる得田楽曲の中では珍しいかも。この行き先がわからず転げ落ちていくような感じ。劇中だとパンクしそうなカスタマーセンターを天井から映してるシーンで、みっちり人が敷き詰められた空間に負の感情が集積する暗い感じをこの目線で見せるのが塚原さんの画だな〜と思ったわけですが、曲もぴったりでしたね。1'20〜機関銃みたいな打楽器にビビってたら急にガツンとテンポ上がってクソビビる。BPM105→130くらい変わった。心臓に悪い。3'39〜ちらっと収束の気配を感じるように穏やかなサウンドになると急にピアノがオシャな感じで入ってきて、さっきまでのはなんだったんだテメェ!と思った。


M12 前夜

MIU404の劇伴『尾行・追跡』の系譜すぎるのだが。楽器編成も曲構成もだいぶ近いものがあり、そわそわが止まらない。
毛刈コンビがそれぞれ孔とエレナにエレベーターの女の写真を見せてこれは誰かと問うシーンで流れるんだけど、途中で例のM1の筧まりかの嘆きや叫びを連想させる声が入るのが答えを示唆していたんだな〜と後付けで痺れた。意図してても偶然でも鳥肌。


M13 NO LIMIT

この曲なんと9分半もある。たぶんこのアルバムで初めてフルートが出てきますね。4'35〜時限爆弾のスイッチが入ったみたいに一気に加速するのが好き。本当に秒針のSE的な急かす音が入って全ての楽器が緊迫感を出してくる。爆弾に手を掛けてしまったエレナが徐々に限界に近づいていく様とのシンクロにドキドキする。その後の静かなアンサンブル、死後の世界みたいで「これ爆発しちゃったコースでは……」と思ってしまった。8'30〜また時限爆弾くる。


M14 世界の罪

タイトル、筧まりかの「世界は罪を贖ってくれるんですか」から取ってるのかなぁ。この曲にもあの声が散りばめられてるのはきっとそういうことだよね。亡霊のように漂ってる。1回目(2'53〜)では弦だけのアンサンブルだったところに、2回目(4'00〜)では寄り添うようにピアノが入ってくるのがまるでエレナが流した涙みたいに思えた。切ない和声が3'18で暗く曇るところがグッとくる。この曲はレクイエムなんだな……


M15 犯人究明

久々にエネルギッシュな曲きた〜〜〜!!嬉しい~~~~~!!だって、作品のテーマがテーマだけに、なんか怖いか暗いか重い曲が多くて、、、、、
ゆったりしたイントロの後、0'28〜アグレッシブな弦の裏で鳴ってるシンバルが小気味良くて好き。そんで0'32〜ギャンギャンにエレキギター入っててブチ上がる!!!!カッコイイ〜〜〜〜!!!!!この曲M9『止めませんよ、絶対』のアレンジなわけですが、あっちでは耳を澄ませばギターが聴こえる……!くらいなのが、こっちでは最初っからゴリゴリに全開で来るのが滾りますね。あとリズム、M9ではいわゆるAメロの部分から「ターンターンタンタンタン(3+3+2+2+2)」の基本形をほとんどずっと繰り返してるんですけど(いや例外もあるけど)、こっちのM15では「ターンターン|ターンターン|タンタンタン|タンタンタン」→「ターンターン|ターンターン|タンタンタン|ターンターン」→「ターンターン|ターンターン|タンタンタン|タンタンタン」→「ターンターン|タンタンタン|ターンターン|タンタンタン」という組み合わせ自由!な状態になってて後輩の暴れぶりに笑う。先輩はカチッと3+3+2+2+2のルーティーンで進んでるのに、後輩は最終的に数あってりゃいいんすよね?つって3+3+3+3+2+2+2+2+2+2にしたりいろいろ遊んでやがる。これ文字で表現するの限界を感じる。1'52〜メロディが横に流れるとこはM9と違ってスネアがドコスコ入って勢いが凄いし、サビ前は1拍削ってたM9と違ってカウントそのまま(むしろ若干溜めて)突入してるし、両者の差だけでずっと語れるな……とにかく、こっちのM15は派手!楽器も多くてお祭りみたい!M9が一番好きかもと言いましたが、M15とツインで好きです!!


M16 爆弾の中身

不穏な曲のレパートリーが全然尽きない!!!!
アルバムを頭から聴いてると、オケの曲が多いからこういう打ち込みメインの曲が箸休めに感じてありがたい(どういう感想?)


M17 LAST MILE〜捜索終わり…?

まさかの毛利さんの台詞で笑いが止まらない。シーンとしてはそうなんだけど。ストライキを終えてさあ荷物を届けるぞ!という展開でまたこの曲が流れるのアツい。
M2『LAST MILE DAILY FAST』とどこが変わるんだろうと思ってたら、2'22あたりから分岐するんですね。イントロのピアノとAメロのヴァイオリンを同時に鳴らすという、2体のロボットを合体させて1体にするみたいな真似をなさっている。M2のところでピアノがホワイトパス(上)でヴァイオリンがブルーパス(現場)と思って聴いてると書いたけど、羊急便の部長職以上がドライバーとして現場に入る展開を踏まえると、こっちのM17で2パートが同時に鳴ってるのイイな……と思ったり(こじつけ)
あと、サビのところでずっとタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカって刻みをやらされてる人が追加されてることに気づいた。音的にチェロかな。かわいそうに……てか待って、もしかしてこっちの方が状況が切羽詰まってる(荷物100万個溜まってる)から!??!もしそうだったら腹筋割れるほど笑う。


M18 アンナチュラル〜LAST MILE ver.

ド頭のピアノだけで全身の血が沸騰しそう。6年前のドラマの劇伴をアレンジしてもらえるなんてことがあっていいのか。本当に、6年間アンナチュラルという作品を好きでい続けて良かった。ありがとう…… だってこれ編曲して録り直してるんだよ?!もう凄すぎ。1'23のチェロの駆け上がりとかキレが増してるし。2'19〜の音形は本家より複雑になってるし。ウオ〜〜〜ン。そしてラストマイルオリジナルパート、これめちゃくちゃ好きです。マジで、めちゃくちゃ好き。チェロのメロディの後、本家だと明るいパートに突入するのが、こっちでは最終決戦の局面に突っ込んでいく。突入した瞬間にザンッ……と奥行きが広がって別空間になるんですよね。まるでUDIの解剖室から筧まりかのアパートへ舞台が移るみたいに。映画だとドラマと違ってある程度どのシーンで流すのか決まった状態で曲を作ったりするのかな。ちょっとわかりませんが、ここは完全に筧まりかに捧げられた曲だと思って聴いてしまう。覚悟を決め切った女が命を賭して起こした爆発に、こんなダイナミックでアグレッシブな音楽がつくの、しっとりしたピアノ曲が流れるより泣けるよ。パーカッションの力強い打音、迷いのない低音、対話するようなヴァイオリンとピアノの掛け合い、毅然とした内声。全てがたまらなく良い。YouTubeの動画内の再生回数多いとこ見られるあれがあったらダントツでここが突き抜けてる。山を越えた後の緊張感を失わない厳しい刻みからよく本家のサビに戻ってこれるなと思うけど、ばっちりピースがはまるみたいに切迫しながら帰ってくるので凄い。何度でも言うけどアンナチュラルのメインテーマは最高だし、ここでも例の声が入る意味をやっぱり考えてしまうよ。そしてラストマイル劇伴、ハッピーな調性で終わる曲が少なすぎる問題。
最後、中堂さんが筧まりかの指(しかも指輪をはめた薬指)を見ながら「見上げた根性だ」と感心したように言い、ミコトが「そんな根性なら無い方がいいです」と言うの、ふたりのスタンスが6年前と変わってないことがわかる台詞で、一生そのままのふたりでいてくれ……と思った。中堂さんはそう言う人だし、ミコトはそう言う人だよね。 映画観た後、Twitterで「中堂さん青池透子みたいな女も好きそうだな……と思った」と呟いたら「顔?」って引用がついて、そんなわけないだろと思った。そんなわけないだろ。


M19 最後の荷物

エマージェンシー!!って感じ(馬鹿の感想)
やっぱり音が揃ってると切迫感出るんだ……と演奏者目線で聴いてしまう。こんなにパキパキ発音できたら弾いてて気持ちがいいだろうな。こんな休みなく弾かされたら息切れしそうだけど。あとパーカッションも超かっこいい。ボンゴとか叩いてるのかな?詳しくわからないけどそっち方面の太鼓の音がする。1'07あたりのダダダダダダダンッみたいな暴力的なやつ好き。最後の30秒くらいトランペット酷使し過ぎじゃない?唇大丈夫?
この最後の爆弾のシーン、爆発した瞬間にビタッと劇伴が止まって、無音のなか何も変化のないマンションの外観を映すの毎回ドキドキする。音立てた奴は処すくらいの気持ちで観てる。


M20 犯人は

焼け野原とか土葬の国のお墓の映像が何故か浮かんでくる。配送は動き出して最後の爆弾も止められたのにすっきり爽快な終わり方にしないところが好きだし、それを汲んだ楽曲になってるのも良い。中間部からのイメージは「復興」かな。瓦礫に差し込む朝日みたいな。3'36〜の和声の移ろいがエモい。最後の曲でM9『止めませんよ、絶対』を組み込んでくるの王道っぽいですね。ラスト、パトカーで寝てるエレナを優しいピアノで包むところでようやく安寧を感じる。武装バーキンを頭の下に敷いて眠る。この映画の中でエレナがそこに辿り着いたことはひとつの希望として描かれたのだなと思いました。


M21 悪いニュース ME

収録順どうなってる?????????


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最後びっくりして終了です。
劇中、トラックのスライドが閉まるタイミングや、お姉ちゃんが妹の口を塞ぐタイミングで音楽が切れたりするの面白かった。エレナの「FAXで管理している?!」で劇伴止まるの、完全に私が求めていたやつ。ABCの歌が流れるのはアンナチュラルファンへのサービスでしたね。曲を手掛けた得田さんはもちろん、それを映像に組み込む塚原さんも大好き。

シェアード・ユニバース・オーケストラコンサートやってください!!!!!!!!!!!!!!!